「一年間の活動を振り返って」~学年の枠を越えた交流の場を~

平成18年度我孫子地区父母会会長
伊豆野 由美
我孫子地区父母会は、我孫子市・印西市・白井市・柏市の一部の父母によって構成されています。会員はおおむね70世帯、生徒数は約80名です。その大多数をしめる我孫子市は利根川と手賀沼に挟まれ、茨城県との境に位置し常磐線と成田線が分岐する交通の要衝でもあります。大正時代から昭和初期にかけて我孫子は「北の鎌倉」と称され、志賀直哉、武者小路実篤などの著名な文化人が居を構え、また別荘を持ったりしました。
我孫子地区父母会の大きな行事は、新入生父母会、総会、講演会(親睦行事)で、その他学年ごとに親睦会を年数回開いております。昨年8月に開催しました講演会では「学園生活と親子の関わり方について」と題して、我孫子在住の在校生3名(中3女子・高2男子・高3女子)、卒業生2名(大学2年女子・大学3年男子)、父母2名(高2母・高3母)をパネリストにお願いし、茗溪学園進路指導部長の高島先生をコメンテーターにお迎えして開催されました。

あらかじめ準備した質問項目に準じてパネルディスカッションを進行しました。詳細は以下の通りです。
A.茗溪学園生活について
●勉学と部活との両立はどのようにしましたか
●学校の授業、指導にどのように対応しましたか(日々の勉強法)
●先生や両親に対する葛藤などはありましたか
●大学受験の勉強はどのようにしましたか・塾には行きましたか
●友達関係はどのようでしたか
●茗溪学園に入学して良かったと思ったこととそうでないことについて
●悩み事はどのように解決しましたか
●部活や他に興味のあったことは何ですか
●学園生活の中で一番印象にのこっていること
B.学園卒業後の進路について
●進路を決めた動機・道のり・時期について
●大学はどういう基準で選びましたか
●先生と進路についてどのように話合いましたか
●個人課題研究について(その課題を選んだ理由と内容について)
●大学生活はどうですか
●進路について親と意見が合いましたか
C.その他
●今持っている夢は何ですか
●卒業してから学園時代の友達との交流や学校との関わりはどうですか
D.父母への質問
●学園生活を通して子供がどのように変わりましたか
●親子の関わり方で重要なことは何と思いますか
●親として今後子供に期待することは何ですか
●茗溪学園で良かったことは何ですか
講演会には次年度茗溪学園に入学を希望しておられる御父母・現我孫子地区会員、そして他地区の父母会からのご出席を合わせて50名以上の参加があり、2時間にわたって熱のこもった有意義な意見交換の場となりました。パネリストの皆さんにはお一人ずつお話をしていただき、折に触れて高島先生に教育の立場からいろいろなご助言を頂きました。パネリストの皆さんは、それぞれ落ち着いて自分の心境を話してくださり、先生のお話もとても参考になりました。また父母の方々の体験談も低学年の会員の方々にとりましては、とても参考になったと思います。
私事で恐縮ですが、一昨年に息子が4年生になって初めての父母会で、高島先生のお話を伺う機会がありました。そのお話の中で、親は子供を「信頼」し「自己決定」していく過程を見守ることが大事だということを教えていただきました。その時のお話に感銘を受けて、5年で会長をさせて頂く時に、ぜひ高島先生をお招きして講演会を開催したいと決めさせて頂きました。先生には快くお引き受けを頂き、昨年の講演会を開催することができた次第です。
さて、今年に入りまして、現在は4月の「新入生歓迎会&役員引継ぎの会」、5月26日の「我孫子地区父母会総会」の開催に向けて準備を進めております。昨年6月の役員交代以来、13名の役員がお互いに学年を越えてまとまり、また学校父母会を通して他地区の会長さん方ともお知り合いになることができ、貴重な経験をさせて頂きました。今後とも各地区の父母会が同一学年内の親睦に留まらず、広く学年を越えて交流が深まることを願っております。