守谷地区父母会エッセイ ~もりもり~ 第4回

父母会守谷地区では昨年持ち回りで父母が学校にまつわるエッセイ「もりもり」を2021年度1年間にわたり書いて共有されていました。守谷地区父母会からのご厚意でホームページ上でも公開いたします。今回は今年度最終回第4回目です。


もりもり4月号
御入学の皆様おめでとうございます。
息子の入学時は、まさにコロナウイルスが蔓延し始めた年であり、入学式が行われたのも 6 月で夏服での出席でした。
授業も初回からオンラインで始まり、制限が多い状況下にも関わらず、今もなお先生方が様々な行事を別の形で企画して下さっていることをとてもありがたく思います。

4月はクラス替えや担任の先生の発表など、親子でワクワクドキドキの時間を過ごされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
茗溪学園在学中の息子の弟は現在小学生です。弟の小学校のクラス担任をして下さった先生は新任の方でした。新任と聞き、当初は失礼ながら多少の不安を持ち過ごしておりました。しかしこれもご縁なのか、数日後先生が茗溪卒業生だと知り驚くと共に一気に安心感に変わりました。息子曰く、先生の授業はとても興味深い。理解が難しかった事もわかるようになったと。息子が困った時には気持ちに寄り添い、親身になって下さいました。息子はそんな先生に絶大な信頼をおき 1 年間過ごす事ができました。

先生は茗溪学園在学中、お友達に勉強を教え、お友達ができるようになっていく姿を見る事に喜びを感じ教師 を目指され、筑波大学に進学されました。ちなみに先生は茗溪学園で教育実習をされたそうです。

こうして卒業生が身近でご活躍されている姿を拝見し、またその人間性に触れる事ができ、改めて茗溪学園での教育プログラムの充実度と学園生活の素晴らしさを実感することができました。
息子も含め、在校生の皆様には充分に学園生活を楽しみながら、将来に向かって自分の可能性に思う存分チャレンジして欲しいと思っております。

2022年4月

 

もりもり4月特別号
コロナ禍で迎える3度目の春がきましたね。
これまでのような父母会の活動ができなくなってかなりの期間が過ぎたので、特にコロナ禍で茗溪に入学してきた中学生や高校新入生のご家庭では「これまでのような」ってなに?「これまで」が知りたい!と、常にモヤっとしているのではないでしょうか。
今回は、私が知っている範囲で父母会の事業委員会やボランティアのお話をさせて頂こうと思います。(ちなみに私は広報委員会でボランティアをしています。)

■どのような種類があるの?■
活動期間により2つに分類してみました。

①通年で活動しているところ
・ホームページ委員会

学校ホームページのトップページ右下にもバナーが貼られています。
直接アクセスする場合は、下記 URL からたくさんの記事を読むことができます。
http://meikeifubo.org/
学校外に公開してよい記事を父母から募り、1ヶ月に1回のペースで公開しているようです。父母に執筆依頼をして、必要に応じて校正し公開作業を行います。
このホームページで茗溪の雰囲気を知って、入学したいと受験をするご家庭もあるそうです。

・広報委員会

コロナ禍前は B4の紙ベースの父母会便りを年2回発行していました。記事の内容は、子どもたちや父母の写真、名前など(許可済みの)個人情報が載っている場合があるため、外部には非公開の内容です。イベント・学校の取り組み・卒業生、その他いろいろなことを記事にしています。1回目の緊急事態宣言直前に、あとは印刷するだけだった父母会便りを急遽ホームページ委員会の協力を得てネット上で限定公開しました。

・食育委員会(コロナ禍で活動ストップ中)

各学年の2名選出の委員が1組となり給食を試食し、その感想を給食室に報告しています。
子どもたちの昼食の様子を見ることができ、どのようなものを食べているのか知ることができます。過去には栄養士さんのお話を伺う機会もあったようです。

・パン販売ボランティア(パン屋さんが廃業で終了)

卒業生が経営しているパン屋さんが、放課後にパン販売に来ていました。お腹をすかせた子どもたちが部活前に押し寄せるため、通称「パンボラ」が販売のお手伝いをしていました。学校に購買がなかった時代から20年以上続いている活動でした。パン販売のお手伝いを通して子どもたちと触れ合えましたが、なくなってしまい残念です。

②スポット的に活動しているところ
・バザー委員会(コロナ禍で活動ストップ中)

桐創祭で、毎年オープン前から行列ができるバザーを開催しています。 委員さんだけでなくボランティアさんも一緒に、品物の回収や値札付け、当日の販売などを行います。
桐創祭までの短期間の活動です。

・レストランおかあさん・おとうさんもいっしょ(コロナ禍で活動ストップ中)

桐創祭の1日目に、食堂1階でカレー屋さんを開催します。
食堂の方々が作ってくれたカレーをお客様へ給仕するので、調理は不要です。 事前の顔合わせ・設営・ポスター貼り、そして当日の給仕と短期間で終わる活動です。

■学校と父母・父母同士の距離が近い■

事業委員会に限らず、学校の何らかの活動に関わると、茗溪は学校と父母・父母同士の距離がとても近いように感じます。
先生方はとてもフレンドリーで協力的ですし、父母同士も活動を通じて親しくなるので、あだなで呼び合ったり、「○○ちゃん」と呼び合ったりするのはよくあることです。 また、お父様方の参加がとても多いのも特徴だと思います。
「レストランおかあさん・おとうさんもいっしょ」にカレーを食べに行った時、エプロンを 着たお父さん方が楽しそうにお客様を誘導したり、給仕をしている雰囲気はいいものだなと思ったものです。
海外生活を経験されているご家庭が多いので、学校のことにお父様もかかわるのが当たり前という雰囲気があるのかもしれないと想像しています。

■最後に■

コロナ禍で学校の雰囲気がよく分からないし、知り合いが増えない。子どもが学校のことをあまり話さない。きっと、そんなお悩みをお持ちの方も多いかと思います。
分からないことがあった時に気軽に聞ける友人ができることはとても心強いですし、子どもからは得られない学校のいろいろな情報を得ることができます。
お友だちに誘われてボランティアとして参加されている方も多いので、興味があれば参加 されてみてはいかがでしょう。(決して委員会の回し者ではありません!)子どもが卒業しても、親同士の交流があちこちで続いていますよ。

2022年4月吉日

 

もりもり 5 月最終号
8 月から始まりましたもりもりメッセージですが、私で最後となってしまいました。
春から夏に見られる蜻蛉が飛ぶ体育館での入学式に参加して、早3回目の初夏となりました。入学してから様々な活動が制約されているため、私が校舎内に入ったのは面談の2回と、今回の授業参観に出席した1回のみです。そこで、入学前に参加したイベント、サマーホリデー「サイエンスセミナー2019」の時のお話をさせていただきます。

「ソーラークッカー」について茗溪でイベントがあることを伝えると、まだ科学に関心を持っていた当時小6の息子は「行ってみたい。何をつくるのかなぁ!」と興味津々。ということで参加を決めました。足利大学自然エネルギー・環境学系教授の中條祐一先生をお迎えし、第 1AVE教室という講義室で一時間ほど講義をいただきました。(ご興味のある方は茗溪学園のHPの【お知らせ】から探してみて下さい。リンク先も添付してありました)

その後、私たち保護者は茗溪の先生に物理実験室を案内していただきました。星出宇宙飛行士のポスターが貼ってあり、星出さんは茗溪の卒業生で、この実験室で学んでいたということを知りました。
その間、子供たちは配られたキットの組み立てを行い外に出ました。外は 8 月としては肌寒く、どんよりとした曇り空でしたが、表面がアルミでできた厚紙を花のように四方に広げたキットを、太陽があると思われる方向へ向けてじっと待っていました。
私たちが合流し、見てみるとそのキットの真ん中には小さな紙コップにインスタント麺と水が入っていました。曇り空だったので料理はできないのかと思っていましたが、少し時間はかかりますが曇りでも料理をすることができるそうです。完成したと思われる麺は少なかったので子供しか食べませんでしたが、子供曰く、麺が硬めでぬるかったけど、自分が作ったのでおいしいと言って完食をしていました。

ソーラークッカーのイベントや学校の説明会に参加した時の、在校生の研究発表を聞き、当時はシャボン玉の科学研究を4年間同じテーマで続けていた息子が茗溪に入学できたら、きっと研究の続きを楽しむことができるのかなと思っていました。しかし、親の心子知らず…ですね。その息子はテニス部に入部して、頭の中の大半はテニスになり、科学研究のことはどこかに行ってしまったようです。今となっては、そのおかげで子どもの試合の追っかけ(観戦 OK な時)を楽しんだり、親子テニスのイベントに参加することができたりと、親も楽しみを見つけることができました。

まだまだイベントを行うことが難しいですが、イベントで得た情報や経験は一生心に残るものであったり、人生に深く関わることもあったりするかと思います。また、オンラインでの良さもありますが、対面でもたくさんの知識や経験を得られることと思われますので、以前のような多種多様なイベントが行える環境になってくれることを願っています。

2022年5月