足跡に思わず感激

平成14年度 6年学年父母会委員長

大橋 勉

1.卒業を間じかに控え、六年間を振り返るとさまざまな行事が多かったことに、あらためて驚きます。年間行事予定表を見ると、生徒も先生も本当に忙しく、この六年間を走り抜けて行ったと思います。更に、多くの行事が普通に当然の如く行われていることが驚くことです。私たちが見ているのは当日の行事だけで、実は準備、反省会等も重要な活動としてある訳でその取り組み状況を見ることができたなら、またまた、驚く事でしょう。観念だけでは何も生まれない、多くの行事を通して、「行動」と「挑戦」の中で学ぶ。経験によって自ら動いて、新たな課題に挑戦し、そこから学び取る。中1里見キャンプ、中2筑波キャンプ、中3福島巡検、高1臨海訓練、高2英国研修、又校内活動として、英語劇、合唱コンクール、クロスカルチュラルトーク、文化祭、北風祭、寒稽古、球技大会等、又外部に大きく働きかけている美術展があります。これらに果敢に挑戦する生徒たちのエネルギーには眩しさを感じます。そして、この活動を支えている先生方の振る舞いに接した時、教育を実感します。

2.この六年間で学校の制度にも変化が有りました。短期入寮制度、隔週5日制、オープンキャンパス等々現時点では、変化の大きさは実感できませんが10年、20年後に振り返って見た時、この時期は本当に大きな変化点であったと思うに違いありません。今、子供たちの心は「ゆとり教育」と「偏差値教育」の狭間で大きく振幅し、更に「学力低下」の合唱に曝されています。教育改革の一貫性が見え辛くなっているようです。茗溪学園の建学精神と教育実践の慈雨は、この荒波を乗り越える強い力と優しさを子供たちの中に湧き上がらせようとふりそそいでいます。父子共に歩んだ六年間の足跡には、輝きと喜びが満ち溢れている想いが致します。