2011年度 彩の国キャンプ ボランティア体験記

36回生(1年生)の彩の国キャンプが2011年9月4日~6日、2泊3日で行われました。今までと大きく異なる点はキャンプ地です。30年間「里キャン」(里美キャンプ)と親しまれていた場所から、今年は心機一転、秩父へと場所を移しました。初めての場所で行なわれた1年生のキャンプにボランティアとして参加された父母の佐藤知穂さんより、キャンプの様子や感想をお寄せいただきました。

【すべてが初めての試み】

何度同じ場所のキャンプに行っていても生徒が変われば、状況も変わることでしょう。そういった意味ではキャンプ地が変わったことは先生方にとっていつもより大変だったかもしれません。しかし、そんなことでうろたえる先生方ではないことは承知の上。どんな状況になっても臨機応変に対応し、やるべきこと・やらないことの決断力は見ていて頼もしかったです。また、彩の国キャンプ場の設備が雨天でも対応できることが良かったかもしれません。あいにくの雨でも屋内でキャンプファイヤーをすることができました。

【頼もしい子供たち】

先生からの指示は「本当に危険な場合を除き、口は出しても、手を出さない」でした。これは保護者にとってなかなかもどかしいことです。初日、初めて火を起こした子どもも多かったはず。何度も火が消え、わけが分からず新聞を突っ込み、その灰が雨よりもひどく降り注ぐ。雨で薪が濡れたことにより、かまどからは煙だけがモクモクとあがる。それでも保護者は見守っていました。しかし、翌日は時間配分に多少の問題があっても、それなりに形になってくる子どもたち。1回1回、上達していく様子はなかなかのものでした。また、キャンプファイヤーの時に見せた団結力と他の発表者への温かい応援。これは多くの保護者を驚かせました。みんなで今を楽しむことを、子どもたちは茗溪に入ってたったの5ヶ月で体得していました。

【キャンプボランティアの仕事】

その名の通り、キャンプが上手くいくようにお手伝いすることが私たちの仕事でした。お父さんにはお父さんの仕事。お母さんにはお母さんの仕事があります。例えばお父さん。子どもたちが持って行く麦茶を作り続けます。オリエンテーリングでは事前に看板を立てに行ったり、少し険しい場所で待機していたり、キャンプファイヤーの準備、生ゴミの処理などがありました。一方、お母さんは毎回の食事の仕分けや、食事の作業の補助、オリエンテーリングの見守りなど、子どもたちの様子を見守ることがメインです。その他にも、賞品の盾製作のため彫刻家になってみたり、またハウスキーパーになってみたりと、思いのほかやることが色々ありました。

【保護者のつながり】

キャンプボランティアに参加して一番良かったことは、他の保護者の皆さんと交流が持てたことだと思います。茗溪の子どもたちは学校の近所だけでなく、県外からも通ってきます。また、寮に入っているお子さんもいます。そういったなかで、年に数回の父母会だけではなかなか他の保護者の方とは交流が持てませんでした。今回のキャンプではそれほど話す時間はありませんでしたが、24時間を共に過ごしたおかげで他の保護者の方の考え方や人間性を見ることができて、本当に良かったです。子どもだけでなく、保護者にとっても心強い仲間が見つかる良い機会となりました。今回、このような機会を作っていただき、また、今後の行事を通して多くの保護者の方々と交流を持てることを楽しみにしております。 (佐藤 知穂)