28回生~進化し続ける学年~の卒業

平成20年度6年学年委員長 齊藤 修一

6年生(高校3年)の父母会活動は、卒業式後の「卒業記念パーティー」の準備が主なものです。学級委員12名の他に、夏休み前の実行委員募集に応募してくださった父母を合わせて、卒業パーティー実行委員会は54名となりました。本来であるなら子供の進学で忙しく思い煩う時期に多くのご参加を頂けた事は大変ありがたく、心強く感じました。9月以降に毎月開催される委員会では、多彩なアイディアを出し合うと共に父母同士の交流を深めることが出来て、大変充実した活動となりました。
卒業式は3月15日。日曜日のため、その後の卒業パーティーの出席者も例年よりも多いだろうと予想されました。会場は5年生(高校2年)の時の役員の方が早めに確保してくださっていたため、ホテルグランド東雲の大宴会場で開催することができました。日程が土日祝日にあたる場合は、1年以上前に予約をしておかないと難しいでしょう。そのような年度を越える予約等は、今後父母会全体で対応すべき課題かと思います。
当日の参加者は卒業生、先生方、来賓、父母を合わせて600名を超えましたが、会場にはゆとりがありました。生徒たちは先生や友人と談笑し合ううちに、約2時間のパーティーはあっという間にお開きとなりました。

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その中でも特筆すべきは生徒企画のアトラクションでしょうか。有志による漫才は今までの学校行事でも評判が高いものでしたし、学年全体での合唱は茗溪学園での様々な思いを込めた素晴らしい歌声でした。
そして、何よりも感動的だったのは、先生方にも秘密にされていたサプライズ企画でした。それは、この3月末で退職された学年主任の名波先生への、28回生全員からのメッセージ。花束を抱いた名波先生の目には光るものがあり、その場にいた父母も、先生を慕う生徒たちの心に触れて、大変盛り上がった素晴らしい企画となりました。
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卒業パーティーは父母会主催で行われ、お世話になった先生方をお招きして卒業生の門出を祝うという趣旨で開催されます。今回のパーティーは、生徒たちの創造力と実行力に助けられ、父母側の実行委員はほんの少し力を貸しただけでした。
中学1年生の里美キャンプの時に、「この学年は進化する学年だ」と評された28回生。最後の行事で大きく頼もしく成長した姿を見せてくれました。これからさらに進化していくであろう彼らが、とても楽しみです。素直にまっすぐに伸びてくれた28回生の卒業パーティーに関わることができ、役員をお引き受けしてよかったと思っています。


28回生卒業記念品「礎―生命の石2008」について

28回生6年F組担任(美術科教諭) 藤嶋 明範

28回生の卒業記念品は、石の彫刻のモニュメントです。
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この彫刻につかわれている石は、クンナムというインド産黒御影石です。非常に硬く、重いという特徴があります。
この彫刻のテーマは「生命」です。四角い石の中に生命が息づいている様子を表現しています。四角い石の中には核(コア)があって、このコアから形が張り出してきています。注意深く見ると四角い石の中に、人がうずくまっている様子が浮かび上がってきます。また、見ようによっては分裂を始めた細胞にも見えると思います。
石の表面の仕上げは、わざと無数のノミ跡を残して磨いています。墓石のようにノミ跡を残さない仕上げの仕方もありますが、私はあえてノミ跡を残すことによって、生命的な奥深さを表現しようとしました。磨きに使用する砥石は、粗さが7段階あります。粗い砥石から順に、水をかけながら磨いていきます。この順番を飛ばしたり、かけ方が甘いと荒い砥石の傷が残ってしまいます。妥協せずに磨かなければなりません。
さて、このモニュメントの基礎部分には28回生の手形を埋め込みます。3月14日のホームルームで、28回卒業生全員の手形を粘土で作りました。それを乾燥させ、1230度Cで焼き上げて、5月頃にコンクリートで埋設します。
茗溪学園での生活は、卒業生の今後の人生の礎(いしずえ)であると思います。茗溪学園で築いた確かな礎をもとに、それぞれの人生を豊かに歩んでいってほしい。その象徴として、このモニュメントが定着していくことを、作者として強く望んでいます。