「今、必要なこと」

平成18年度第2学年父母会委員長
高橋 弘道
中学2年生という一年間を終えてみて、父母の誰もが思うことは、この一年ですっかり体が大きくなり、入学式に初めて袖を通したブカブカだった制服はすっかりツンツルテン。大きくなったな~と、実感させられているということだと思います。
ここでちょっと勘違いされがちなのが、彼らはすっかり大人になってしまった、と思い込んでしまうことだと思います。彼らのほとんどが大きくなったのは体だけで内面的にはまだまだ物足りなさを感じます。考えたら当たり前のことで、彼らは精神的にも経験的にもまだ小学8年生が終わったばかりなのです。2年前まではランドセルに教科書つめて小学校に通っていたのです。ランドセル+2年でそんなに物事がうまく運ぶはずはなく、失敗は当然の結果というか、成長のステップというか、長い道のりの通過点というか、オリエンテーリングの道中のチェックポイントのようなものかもしれません。
だとすれば、すべてがうまくいくことが大事なのではなく、「失敗のなかから学ぶことが大事」なのです。「結果を恐れずに勇気を持つ」ことが今、必要なことなのです。茗溪学園には、それを熱くサポートしてくださる先生方がいらっしゃいます。あんなすてきなハーモニーを奏でられる仲間がいます。どんな失敗も全力で受け止めてくれる父母の皆様方がいます。目先の小さなものだけに夢中になるのではなく、何が大事なのか大切なのか、しっかり自分で判断できる不変的価値観をもった茗溪生に成長してもらいたいと思っています。
最後に後輩諸君へ
なかなか感謝の気持ちというものを言葉でうまく表現できない年頃だと思います。(もちろん、私たちもそうでした)勇気をもって行動でしめそう!