茗溪学園中学ラグビー部父母会 〜新しい目標に向かって〜

今回は、茗溪学園中学ラグビー部父母会をご紹介します。

茗溪学園中学校高等学校では、ラグビーが校技のひとつになっており、男子生徒は全員体育でラグビーを経験します。そして、高校ラグビー部は毎年全国大会である花園に茨城県代表として出場するラグビー強豪校なのです。
もちろん中学ラグビー部も毎年全国大会に出場し、全国制覇を狙っています。

しかし、2020 年はコロナウイルスの感染拡大に伴い、ジャパンラグビートップリーグが開催早々に中止を発表し、今年度の中学ラグビーに関してもほぼすべての大会が中止となってしまいました。

U15での全国制覇を目指して茗溪学園に入学してきた部員たち。

部員はラグビー経験者が多いのですが、43K(中3)は中学からラグビーを始めた初心者が多い学年でした。
だからこそ、お互いに教え合い、部員全員で同じ目標を目指して切磋琢磨してきました。

そんな43K(中3)は、中学3年間がもうすぐ終わろうとしていますが、中学時代に不完全燃焼だった想いを『花園に茗溪旋風を巻き起こす!!』という新しい目標に向かって、よりハードな練習を始めています。

44K(中2)・45K(中1)の部員たちは、改めてU15での全国制覇に向けて、気持ちを新たに練習に取り組んでいます。 そんな部員たちを見守り支えてきた父母会の皆さんから寄稿していただきました。

ラグビー部練習風景

茗溪学園中学ラグビー部 森尾父母会会長

茗溪学園中学ラグビー部は、現在、65名の部員が在籍しています。顧問は、高校でもヘッドコーチでもいらっしゃる芥川先生がご担当されています。

今年度、コロナウイルスの影響で初登校日が6月になったこともあり、中学ラグビー部の活動は 6月からスタートし、45K(中1)の入部は7月となりました。

例年通りであれば、中学ラグビー部の父母会の活動は、6月の父母会総会から始まり、菅平合宿での懇親会、3月の納会と中学部全体で顔を合わせる機会が何度かありますが、今年度は今のところ、何もかも新しい形をとる1年となっております。総会も例年通りの開催は見送らざるを得ず、7月末に43K(中3)と 44K(中2)はオンラインで 45K(中1)は紙面での資料を配布し、議決はGoogle formを利用する新しい形で行いました。毎年総会で行っている自己紹介と決意表明もあらかじめ練習時にビデオ撮影を行い、オンラインで配信する形をとりました。
また、今年度は、9月、12月の全国大会も中止になり、公式戦として行われたのは9月の茨城県交流大会のみとなり、中学部の節目の年である 43K(中3)にとっては厳しい1年間となりました。

また、菅平合宿で初試合に臨む45K(中1)も、部活動開始の遅れ、菅平合宿の中止により、初試合が11月となりました。

なにもかもが異例の1年となり、子供たちにとっては厳しい状況となりましたが、6月からの練習開始、7月末の自己紹介ビデオ撮影時、8月の終わりから少しずつ始まった試合でと、子供たちの活動を見ることのできた数少ない機会では、子供たちが、今まではあたりまえのように行っていたはずの、ラグビーができる喜び、試合ができる 喜びを感じながら楽しんでラグビーをしている姿を見ることができました。また同様にたくさんの保護者の方々も、その姿を見に試合に足を運んでくださいました。

父母会の運営においては、先輩方から引き継がせていただいたものとは違う形で活動を行わなければならず、芥川先生と細めに連絡を取り、43K(中3)保護者みんなで知恵を出し合い、新しい形での活動を行うことができました。まだまだコロナが猛威をふるっている状況ではありますが、3月には昨年行えなかった納会が形を少し変えてでも 行うことができたらと思っています。

43K(中3)は1月から高校ラグビー部に練習合流となりました。もともと1年生の頃から親も子も何もなくてもよく集まっていた43K(中3)です。親も子もこの1年の厳しい状況でなかなか集まる機会はなくとも、活動を通じて絆は深まっていると感じております。

OneTeamで花園大会優勝目指して頑張っていきたいと思います。

ラグビー部練習風景

茗溪学園中学ラグビー部 グッズ係 羽部泉

グッズ係父母活動

茗溪学園ラグビー部では、毎年、春秋の2回オリジナルグッズの販売があります。

中学部グッズ係の仕事は、高校部グッズ係の方が企画、デザインしてくださったグッズの案内を連絡係を経由して中学の部員の保護者に周知し、注文を集計し、できあがったグッズの配布を行うことです。
今年度は43K(中3)の保護者2名でグッズ係を担当させていただきました。 ほとんどの活動が中止になってしまった今年度において、通常通り活動できた係のひとつではないかと思います。

グッズ係父母活動

1年間の活動を通じて感じたことですが、中学ラグビー部は学年ごとの活動が多く、他学年、そして高校部と一緒に活動する機会があまりないのですが、注文集計時にはメールで、また、グッズ配布時には直接、他学年の中学部の保護者の方とお話しする機会があります。活動が少なかった今年度、お名前やお顔を知り合えるよい機会になったと思います。

また、中学ラグビー部の係の中で、高3の保護者の方と一緒に仕事の機会があるのは、グッズ係が唯一です。係の活動を通じて、高3のグッズ係の保護者の方にお会いし、いろいろなことを教えていただいたり、未知の世界である高校ラグビー部のお話を聞いたりできることは中学部グッズ係の特権だと感じました。本当によい機会が得られたと思います。

茗溪学園中学ラグビー部 記録係写真担当 川村貴子

茗溪学園中学ラグビー部では、43K(中3)の保護者の中で記録係(ビデオ担当・写真担当)を決めて持ち回りで試合 の時に撮影を行っています。今年度の公式戦はすべて中止になってしまったので、練習試合などでも撮影を行っていました

記録係父母活動

私は、もともと写真撮影が趣味だったので、43K(中3)が中1の時から一眼レフで撮影を行ってきました。
中1の時はまだまだあどけない表情で体も小さかったのに、中3になってからは顔つきも体つきもものすごくたくましくなりました。

そして、何よりも素晴らしいと感動したのは、プレー中もプレー外でも部員全員 の絆の強さが撮影をしていてもひしひしと感じられることです。試合中に良いプレーがあれば全員で褒め称え、ミスをしてしまったときは全員で励ましつつ、よりモチベーションをあげていく。

一人一人が鼓舞しながらチーム一丸となってプレーをする姿に、大人である私の方が勇気をもらい、励まされているような気持ちになりました。

私の自己満足になってしまいますが、ラグビーをしているときの部員の素晴らしいプレーや本気の表情を写せたときは心から嬉しく、数千枚に1枚くらいですが奇跡のショットが撮れたときは感動で泣きそうになるほどです。

私は、息子がラグビー部に入部するまでラグビーのルールも分からなかったのですが、部員のプレーを通してラグビーの素晴らしさを知ることができました。

部員たちが高校生となり、花園で思う存分ラグビーを楽しむ姿を撮影することを夢見て、これからも撮影し続けていきたいと思います。