桐創祭のカレーは、母の味ではない

茗溪学園「桐創祭(文化祭)」で恒例の「レストランおかあさん おとうさんも一緒」に参加されたボランティアのお母さんに準備から当日の様子までの体験記をお寄せいただきました。

**********

高校一年生に娘が在籍している殿塚です。桐創祭で開催された「レストランおかあさん おとうさんもいっしょ」の様子について、こちらで紹介させていただきます。

今年は450食のカレーが2時間足らずで完売。レストランにお越しくださった皆様、そして何よりもボランティアで参加してくださった父母の皆様、どうもありがとうございました。このレストランは、その昔、つくばに飲食店が少なかったので、桐創祭にお越し下さったお客様にお昼ご飯を提供するために開店したと聞いています。現在は学校近辺に飲食店が増え、当初の目的とは意味合いが変わってきているのかもしれませんが、毎年たくさんのお客様が「レストランおかあさん おとうさんもいっしょ」に「茗溪カレー」を食べに来てくださいます。本当にありがたいことだと思っております。

ここからは、父母の皆さんにどのようにレストランをお手伝いしていただいているかを紹介させていただこうと思います。

 

 

まず、最初にお伝えしたいのが「父母たちはカレーを作っていない」ということ! そうなんです。茗溪カレーを作っているのは、学校給食を作ってくれている職員の皆さんです。私が最初にこのレストランへの参加を表明した時には「お手伝いというのはカレーを作ること」だと思っていたのですが、実際にしたお手伝いは「会場の設置」「カレーを提供する」「会場の片付け」の3点だったので、少しびっくりしました。ですので「調理が苦手」という方も、大歓迎です。

生徒経由で「レストランおかあさん」への参加を表明した後は、桐創祭の一週間前の「準備の日」に来ていただきます。もちろん絶対に参加しなくてはいけない、というわけではありません。ご都合のつく方に来ていただいています。この一週間前の準備の日は、「顔合わせ」「班分け」「当日のシフトの確認」「食券の製作」などの下準備を行います。班は「会計」「カレー配膳」「会場案内」などの班に分かれており、何年間か参加していらっしゃるベテラン父母の方にリーダーをやっていただいているため、サクサクと作業が進み、会合はだいたい1時間半から2時間で終了しました。

次は桐創祭前日にもお手伝いをお願いしています。繰り返しになりますが、この日も来られる方のみの参加で大丈夫です。前日ですので、当日のレストラン開店に向けて、テーブルや椅子をセッティングしたり、当日の動きの確認を各班で行いました。そのあとは会場の飾り付けを済ませて解散。この日もだいたい2時間で終わりました。

そして当日。エプロンと三角巾を持って集合していただいたら、決まったシフトの時間だけ、各班に分かれてお手伝いをしていただきます。お子さんのクラスの出し物や、部活の発表の時間には、レストランを抜けて、お子さんの様子を観に行っていただいてOK。空いている時間だけお手伝いしてもらいます。そのためにシフトは事前に考えて組んでいますので、ご心配なく。

レストランは午後2時、もしくはカレーの売り切れた頃に閉店です。その後、テーブルや椅子の片付けをして、だいたい午後3時くらいには解散となりました。3日間を通しても5時間か6時間のお手伝いなのですが、このボランティア活動に参加して、私はたくさんの出会いがありました。茗溪学園に入学した時には、父母の方と横のつながりができるとは思っていなかったのですが、たくさんの方とお知り合いになることができました。また、先輩お母さんたちから聞いた「少し先の未来の子供の話」がとても参考になり、実際に娘の学習面、生活面でそのお話を活かすこともできました。ただ「カレーを配膳するだけ」ではない濃い3日間を過ごすことができたと思っています。

中学に上がると、なかなか子供の学校と関わる機会はないものです。せっかくのチャンス、これからも積極的に参加させてもらおうと思っています。皆様も、ぜひ、来られる日に、来られる時間だけお手伝いいただけたらと思います。

一人で参加することを悩んでいるおかあさん、おとうさん、一度来ていただければこのアットホームな雰囲気をすぐに感じていただけると思います。どなたもウェルカム! 来年度もボランティアの参加、お待ちしております!