地区父母会活動 ~つくば西・水戸・取手地区編~

茗溪学園父母会には、15の地区父母会があります。(取手・北相馬、我孫子、龍ケ崎、水海道、柏・流山・野田、つくば東、つくば北、つくば西、土浦・石岡、牛久・茎崎、守谷、県西・栃木、松戸、水戸・県北、寮)各地区で毎年工夫を凝らした活動を各地区で行っています。今回はその中で3地区の方々に活動に参加された際の様子を寄稿していただきました。

 

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つくば西地区父母会「デコ和菓子練りきり教室」     古市未央

 

伝統ある茗溪学園にはいくつかの父母会がありますが、今回はそのうちの1つ「地区父母会」でのイベントの報告をしたいと思います。

私が所属する「つくば西地区父母会」は茗溪学園に近いこともあり人数が多く、子どもが入学したての43K保護者の私にとって、とても心強い存在です。

今回のイベントは「デコ和菓子練りきり教室」で、イベント後はお茶会もあり、食いしんぼうの私にはとても魅力的な内容でした。

いつも素敵な企画をしてくださる役員の皆さまに感謝しつつ、1月19日(土)午後1時少し前、茗溪学園調理室に伺いました。

入ると既にそこには、和菓子作りに使うと思われる様々な道具や材料が綺麗に並んでおり、とてもワクワクしました。

講師の先生は、デコ和菓子教室・季節の和菓子教室「nico nico time」主宰の内山麻里さん。(Website: https://ameblo.jp/maririn55-88/)

水戸市在住とのことでしたが、以前つくば市二の宮にお住まいだったということもありとてもお話しやすく、物腰の柔らかい素敵な方で一気に場がなごやかに。

しかし講習が始まったとたん、キリッとしたプロのまなざしになり、教え方も身体全体を使われるなど、わかりやすく的確でした。

 

 

 

 

 

 

 

今回、「姫椿」と干支の「イノシシちゃん」の2つの和菓子を作ったのですが、各テーブルにはなんと美しい見本が!

もはや芸術作品にしか見えず、これを自分が本当に作れるのだろうかと思いつつ、講習はどんどん進んでいきます。

ちなみに使用したテーブルは5つ、約26名もの参加者がいたのでご準備はさぞ大変だったことと感じました。

終始なごやかな雰囲気の中、みっちり約2時間、しばし日頃のバタバタを忘れ、皆さんと一緒に餡の色染め、色々な加工に没頭しました。

愛情のこもった和菓子が1つずつできあがるたび、あちこちから感嘆の声がもれ、あらためて手作りの良さを実感したひとときでした。

 

 

 

 

 

 

 

日常に追われていると、つい手間をかけることがおっくうになってしまいますが、丁寧な仕事はやはりよい結果を生む!子育てもこうありたい!などと勝手におもいをめぐらせながら、あっという間に講習は終了しました。

和菓子作りを本格的に教えていただくのは初めてでしたが、粘土をこねる行為にも似た癒し効果もあり、想像以上に年齢を問わない魅力があると感じました。

また餡に色付けする素材も、食紅だけでなく、ほうじ茶やココアなど無限の組み合わせがあり、とてもクリエイティブな世界でした。

さらに今回作った和菓子は、素敵な箱とラッピングで持ち帰ることができたので、帰宅後家族にお披露目できたのも嬉しいことでした。

そして講習後のお茶会では、父母会の役員の皆さまが用意してくださった美味しいお茶とお菓子でしばし歓談しましたが、中学校、高校の垣根を超えたお話ができ、とても有意義な時間でした。

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水戸地区父母会 「スクラップブッキング教室」    遠峰孝枝

 

水戸地区の父母会は現在、56名の会員が在籍しています。これまで「アロマワックス」や「陶芸体験」、茗溪学園の窪山先生による「ペン字講習会」などを開催してきました。会員数が56名と比較的少ないので、温かくアットホームな雰囲気の中で開催しております。

今回の父母会では「スクラップブッキング教室」を開催しました。スクラップブッキングとはアメリカで20年ほど前に始まったクラフトで、写真をそのままアルバムに保存するのではなく、かわいく飾ったり、ジャーナルという文章を書きこんだりしてアルバムのページを残すものです。最近はカメラだけでなくスマートフォンなどでも写真をたくさん撮るのですが、写真を撮るだけで、アルバムに貼っていないことも多いため、写真を形にする方法として素敵だと思い、講習をお願いすることにしました。講習は茗溪学園にお子さんが通っている保護者で、スクラップブッキングの講師をされている殿塚麗さんにお願いしました。

当日の講習の時間は90分ほどで、木のフレームに写真や紙を切り貼りして作品を作りました。日頃はなかなかハサミやのりを使う機会がないので、童心に戻って無心で制作しました。難しいという思いより、楽しい気持ちで作ることができました。

出来上がった作品はとてもおしゃれで、さっそくお部屋に飾ってあります。作品そのものの出来栄えも大満足したが、みなさんでお話しながら和気あいあいと作ることができ、とても楽しい時間が過ごせたと思っております。

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取手・北相馬地区父母会「サステナブル体操」     松村幹彦

 

2018年11月18日、取手市の井野公民館でサステナブルボディ コンディショニングトレーナーの岸 真規子さんによる「持続可能なカラダはこうやって作る!-いつまでも動く健やかなカラダでいるために-サステナブル体操」を行いました。2時間(1時間レクチャー+1時間実技)の講演会で25名(男性2名、女性23名)の方がご参加くださいました。

取手・相馬地区父母会の講演会では以前から、座学より身体を動かすことに主体をおいた講義を取り入れてきているとのこと。そこで思いついたのが40Kの保護者でもある岸さんです。2年生の筑波山キャンプボランティアでご一緒した際、サステナブル体操を実践して教えていらっしゃることをお聞きし、また妻からもその効果を聞いていたことから今回講師をお願いしました。

岸さんは、茗溪学園の卒業生(12回生)。在校時は器械体操部のキャプテンだったそうです。現在はサステナブル体操指導者をはじめ、JSAボールエクササイズインストラクター、中高老年期運動指導士、介護予防運動スペシャリストなど、様々な資格をお持ちです。合気道2段(技能賞受賞)という横顔も。

サステナブル体操では単にカラダを動かすだけでなく、講義も大切にしているそうです。トレーニングは、その効果をしっかり理解して意識しながらカラダを動かすことではじめて高い効果が得られるといいます。

今回のレクチャーでは、まず「サステナブル体操とは?」についてのお話がありました。「サステナブル」とは「持続可能な」という意味で、いつまでも生活動作を失うことなく一生涯、健やかに過ごせるためのカラダ作りを目的にしているそうです。

その背景には「日本が超高齢社会を迎え、国民の約4人に1人が65歳以上である」「医療の高度化や寿命の延伸などによって、医療費は毎年およそ1兆円ずつ増加し続けている」「健康寿命(自立した生活を送れる期間)が、平均寿命よりも短く、介護や支援を必要とする期間が、平均で10年前後もある」といった日本の現状、課題があるとのことでした。

実技では、まず、ボールでカラダのゆがみをリセットしました。その後、いすやタオルを使って正しい姿勢を保つためのエクササイズおよび、運動器(身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称)を正しく使うエクササイズも行いました。

運動は「正しい姿勢」で、段取りよく、順序よく行うことで高い効果が期待できるとのこと。また、身体を良くしていくためには「筋力強化」だけではなく、「カラダの機能性・連動性」を高めることも大切であるということを知りました。

具体的な実技としては、例えば、カラダをリセットするために

  • 床に寝転ぶ→肩甲骨の間に小さいボールを置く→カラダを前後に揺らす
  • 床に寝転ぶ→お尻の下に小さいボールを2個置く→お尻を揺らす

などがあり、同じように、うつぶせ寝になって、ボール2個を鎖骨の下、骨盤、ひざ、ひざ裏に置く体操もありました。

正しい姿勢づくりのためのエクササイズとしては、大腰筋、腹横筋、内転筋といった姿勢保持に大きくかかわる筋肉を刺激するため、

  • いすに正しく座る(※)→息を吐きながら手で足の付け根を6秒間押す
  • いすに正しく座る(※)→息を吐き切る
  • ボールやタオルをひざに挟む→6秒間ボールやタオルを押しつぶす

といった体操をしました。

※坐骨を立てて頭を背骨の真上に楽に乗せる。

このように、講義を聞いて実技を体験したところ、あれ!効果がある!と実感できました。最初はボールの扱い方が不慣れでうまくいかないこともありましたが、やっているうちにスムーズにできるようになりました。

他の参加者からは「2時間があっという間でした!」「2時間じゃ足りなかった!」「もっと聞きたかった!」という声や、「ここに来る前はカラダが重かったのにすっかり軽くなり、背中や腰が伸びたようですごくすっきりしています」という方もいました。

指導後の質問タイムでは、ボールの購入方法や時間がないときの運動方法などいろいろな質問があり、予定時間を超えてしまいました。とても充実した内容で、これからもサステナブル体操を生活に取り入れていくきっかけになればと思っています。