茗溪初!オンライン学年父母会 ~6年(高3)~

新型コロナウイルスの影響で初登校日が6月になったこともあり、父母会も今年は例年通りの総会、学年会、クラス会の5月開催を見送らざるを得ずイレギュラーな形でスタートしました。そのような中でも茗溪学園では生徒だけではなく父母のことも考えたやり方を模索しています。以下は初の試みである高校3年生オンライン父母会に参加された方々の寄稿です。

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田中 新

 

6月27日に高3の学年父母会をオンラインで1時間ほど行った。他学年も異例なスタートだが、中1除いて秋ごろにそれぞれの学年で父母会を開催する予定にしている。高3ではそういう機会がないので初のオンラインを試みたそうだ。学年の生徒数からすると、少なくても250アクセス以上の規模だったはずでMicrosoft Teamsを使っての会合だった。

本番開始の2時間前から別サイトが開設され、そこで「試し」接続ができるようになっていた。試しサイトでは画像が見られているかに加えて、音も出ているかどうかがわかるように学年の合唱が流れていた。なんとも至れり尽くせりでなんの不安感もなく本番に臨めた。

本番サイトは、多少画像の粗さはあったが時間通りスタートした。

今回のオンライン学年父母会に参加してみて、率直にとてもよかったと思った。

まず資料が見やすい。資料そのものが見やすいこともあるが200人程度が入れる会場で大きなスクリーンに映された資料を見るのと違って、なにせすぐ目の前の画面に資料があるので人の頭で見えないとかそういうことが全くなくとても快適に見られる。

また、すぐ目の前から声が聞こえるのでこちらもはっきり聞き取れるしわかりやすかった。

どちらかというと、もうこれで十分、というかこちらの方がいい。集まってやる必要があるの?と思えるくらいである。

もう一つの大きな利点は、内容の録画を後から何度でも見返せることだ。

これはとても助かる。なにせ聞いているときに内容のメモを取る必要がなくて先生の話を一言一句集中して聞くことができる。先生の話を聞いて、自分や子供に大事なことや気づいたことだけメモすればいい。

ちょっと聞きそびれた、ということがあればそこにカーソルをずらすだけだ。

本番で、接続の問題で多少途切れたことがあったが、途切れて何を言っているのか?を後から何度か聞き返すことができたので話している内容が全部把握できた。

 

  • 先生の話に集中できる
  • 自分たちに必要かもしれないと思うことだけメモすればいい
  • 大事そうなところを繰り返し後から聞き返せる

 

これって勉強法と同じだなー。

時間が許せばその場でいくつか質問を受け付けてもよかったのかなと思いました。

またそれは次の機会ということで。

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山田 美環子

 

学校から「オンライン学年父母会」のお知らせメールが届いたのは、登校が再開されてから1週間ほどのことでした。まずは学校生活を軌道に乗せることが最優先で、先生方もいつも以上にお忙しいのではと思っていたので、対応の速さに驚きました。大学受験を控えた子どもの親としては、ありがたい限りです。

 

しかも「オンライン」での開催。茗溪学園にとっても初の試みとのこと。確かに、一般的にもあまり聞いたことがありません。しかしよく考えれば、子どもたちは自粛期間中、オンライン授業にしっかり取り組んでいたのですから、親だってオンライン父母会ができないことはありません。そうは思いつつ、うまく接続できるのか若干の不安を感じながら学校が用意してくださったお試し版に事前に接続してみたところ、クリック3回で簡単に接続に成功。アプリのダウンロードやパスワードの入力といった手間もありませんでした。それでも、いろいろな通信環境の保護者が参加する中で、最初はうまくつなぐことができなかった、という方もいらっしゃったようですが、大半の方はすんなり入れたようでした。

父母会の内容は、事前に資料を配布されていたとおりに進みました。途中、音声が数秒飛ぶ場面もありましたが、内容の理解に支障をきたすようなことはありませんでした。この数カ月のオンライン授業の経験からか、先生方の操作や進め方も非常にスムーズでわかりやすかったです。オンラインでも十分に必要な情報を共有することができたと感じました。

 

オンライン開催の利点はほかにもありました。父母会の内容は録画されており、動画で後からいつでも何回でも閲覧できるようにしてくださっていたので、うっかり聞き逃してしまった部分や、もう1度確認したいところをいつでも見ることができます。また、子どもに確認したい内容などは、学校から帰ってきた子どもと一緒に家族みんなで画面を見ながら話ができました。ふだんは「今日の父母会で先生がこんなことを言っていたよ」と口で言っても話半分で聞いている子どもが、実際の画面を興味深そうに見ているのが印象的でした。

 

オンライン授業、オンライン父母会とくれば、今後はオンライン面談などもありえるかもしれません。茗溪学園なら、新しい取り組みにどんどんチャレンジしていくと思いますし、保護者との丁寧な関係構築を大事にする学校だからこそ、オンラインでの活動が成り立つのだと思います。変化に強い学校と子どもたちに親も頑張ってついていきたいです。