室内楽部父母会 結束英明(33回生父母)
茗溪学園室内楽部は中学1年生~高校2年生の、総勢46名で活動しています。 平成24年11月3日に行われました第22回茗溪学園室内楽部定期演奏会をもちまして、5年生(33K)は現役を引退いたしました。この後、六送会・入学 式 と演奏の機会はありますが、部活動の運営は4年生を中心に行っていくこととなりました。それでは、平成24年の室内楽部の活動と、父母会の取り組みをご紹 介いたします。
室内楽部は、顧問の三野輪敦・槍崎真弓両先生のもと、石田常文・はつみ両コーチの厳しい中にも愛情のあるご指導を受けながら、日々美しい音とハーモニーを 創り出すことに努力しています。 学年ごとの内訳は 2年生5名(Violin2名・Viola1名・Cello3名)、3年生7名(Violin5名・Viola1名・C.Bass1名)、4年生10名 (Violin6名・Viola1名・Cello2名・C.Bass1名)、5年生13名 (Violin9名・Viola2名・C.Bass2名)、(引退した)6年生10名 (Violin5名・Viola2名・Cello3名)の編成になっています。
平成24年度最初の出演は、入学式での演奏です。吹奏楽部との共演で、オーケストラとして新入生を迎えました。その後、5月12日のPTA総会での 演奏や、5月26日のオープンキャンパスでの演奏を行いました。 年度前半での最も大きな活動が、桐創祭での演奏です。例年、桐創祭初日(昨年度は6月9日)に体育館のステージにて演奏を行っています。文化祭ですので、 この時は生徒たちだけで準備等を行っており、保護者の面々はドキドキしながらステージを見守り、一観客となっております。この時から、後述する夏合宿を経 て秋の定期演奏会までに、音楽が大きく、美しく、成長していきます。その成長を感じながら音楽を聴くのも、楽しみの一つです。
6月22日には龍ヶ崎市文化会館で県南地区音楽会が行われ、この時に初めての室内楽部父母会活動として、5年生保護者で差し入れをしました。この後 夏休みの合宿は、前期の7月22日~28日に行われました。合宿中はコーチとの個人レッスンもあり、音楽漬けの毎日が続くようです。この合宿を通じて、お 互いの連帯感等が築かれていくのでしょう。 合宿中は、父母会で日程を調整して3日間差し入れを行いました。合宿最終日には保護者を招いてのミニコンサートを学校で行います。日中の教室の窓外は夏の 日差しが明るく、演奏者と客席が近く、また合宿最終日ということもあって、久々に親子で顔を合わせるために、お互い緊張してしまうひと時でした。また、桐 創祭の演奏から、一歩も二歩も成長した音楽を聴くことが出来るひと時でもあります。
ミニコンサート後は、室内楽部父母総会が行われます。顧問の先生挨拶に始まり、石田常文・はつみコーチのお話、行事予定や予算・決算報告等を行いま した。父母会は、前年度定期演奏会終了後より5年生保護者が役員を務め、運営を行っております。父母総会に向けての事前打ち合わせで、5年生保護者同士は 何回も顔を合わせておりますが、室内楽部父母会全体での顔合わせはこれが初めてでした。この合宿からは、11月3日(土・祝)にJR土浦駅前ウララビル 6Fにある、茨城県県南生涯学習センターホールで行われた定期演奏会に向けて、生徒・顧問の先生・コーチ・父母会の大仕事が行われていきました。
話は半年ほど前になります。今年度の演奏会場は、昨年までと違う会場が候補となりました。昨年までは、顧問の先生方に会場 を押さえていただいていたのです が、今年は室内楽部父母会が「是非この会場で演奏会をしたい」と顧問の先生やコーチに強い要望を出しゴーサインが出た、という経緯があったため、5年生徒 及び保護者で会場確保(申し込み)をしました。事前に5年生保護者が何度も会場に足を運んだり、電話で問い合わせをしたりして、申し込みの仕方を確認しま した。申し込みは先着順で、何が何でも申し込み日の朝9時に一番で窓口前にいなくていけなかったので、実際に申し込み場所に行ってシミュレーションを行 い、万全を期しました。申し込み開始日時は、定期演奏会半年前の5月1日朝9時。
場所取りのために早朝5時からウララビルの各入口3か所に分かれて、5年 生徒(幸運にもGWのため学校はお休みでした)と保護者がスタンバイ。じっと(生徒たちは楽しそうに、中には寝袋持参で熟睡している子も・・・)その時 を、ひたすら待ちました。このような苦労(終わってみると、実はこれ、結構楽しかったんですよね)が実り、無事に会場をゲットすることが出来たのでした。 会場確保の後、会場打ち合わせで生徒たちと一緒にホールに足を踏み入れた時には、「ああ、このホールでやるんだ」と、自分が演奏するわけでもないのに、な ぜかドキドキしたものでした。 このように苦労して(楽しく?)確保した会場での演奏会。父母会側での事前準備が大変でしたが、そこはチームワークと責任感抜群の父母会メンバーの 面々。会長の出る幕など全く無し。父母会役員を中心に、5年生父母会全員で準備をしました。会長の私が何もできない分、周りの方々に助けられた感じです。 直前打ち合わせと演奏会当日に4年生父母会の方と合流し、4・5年生父母会で定期演奏会裏方を務めさせていただいたのでした。
定期演奏会は、会場の9割以上の席が埋まるほどの大盛況。第一部の合奏から、第二部の学年アンサンブルへ。学年が上がるにつれて、演奏に、音に厚みが増してくる気がしました。私事で大変恐縮ですが、5年生の「小フーガ」、涙と感動で震えました。第三部のレスピーギも、あんな大曲を・・・。コー チのご指導 と、子供たちの努力の賜物です。最後に、5年生のスピーチ。下級生からの花束贈呈。例年、涙・涙・涙・・・今年もです。 でも、このような素晴らしい舞台で、皆さんの拍手の中で引退できるのですから、5年生たちは本当に幸せものです。これからは4年生を中心に、1~4年生み んなで音楽を創っていきます。もちろん、山あり谷あり、いろいろな苦難があると思いますが、後輩部員の皆さん、是非あのような晴れの舞台で、スポットライ トに照らされ、万雷の拍手の中で、最後の演奏会を終えてほしいと思っています。
このように室内楽部は、運動部のように大会に出場するということがありません。「勝ち負け」や「優勝」もありません。そのかわり、桐創祭や定期演奏会で、 お客様の前で演奏する事が大会に出場するということになります。演奏をお客様に聴いていただくことで音楽的に、また人間的にも成長していけるのです。
今年の定期演奏会は平成25年11月4日(月・振替休日)に、平成24年度と同じ土浦駅前ウララビル6Fの茨城県南生涯学習センターホールにて開催されます。是非皆様お誘い合わせの上、会場に足を運んでいただき、演奏に耳を傾けてください。
今後とも室内楽部をよろしくお願いいたします。