茗溪学園 父母会

茗溪学園科学部の活動発表~産業技術総合研究所~

平成25年7月20日、つくば市にある(独)産業技術総合研究所(以下、産総研)で行われた研究所一般公開で、茗溪学園科学部が活動発表を行いました。父母会ホームページ委員の斉藤が取材しましたのでご報告いたします。

 

産総研は茗溪学園からは歩いて数分のところにある、国内では屈指の科学系総合研究機関です。入学して間もない1年生が毎年研究所見学で訪れる場所、またご記憶にも新しいNHKの「明日に架ける旅」では、「嵐」の大野さんがロボットと一緒にダンスを踊った研究所でもあるので、ご父母のみなさまも産総研のことはきっとご存じのことでしょう。

産総研の一般公開では、今年初めて近隣の学校の科学部のブースを設け、それぞれの学校の取り組みを発表するという試みを行いました。茗溪学園の他には、並木中等教育学校、竹園高等学校、土浦第一高等学校、土浦第三高等学校がユニークな活動報告を行っていました。茗溪学園科学部には7つの班(物理、化学、生物、地学、数学、天文、無線)がありますが、この日発表したのは生物班と物理班の2班です。

ホタルの発光の様子を黒い箱の中で観察

生物班は、「ホタルの遺伝子を調べて、東日本に生息するホタルの種類を識別する」という実験報告を行いました。ブース前で、光を通さない黒い箱の中でホタルの発光を人工的に起こし、その発光の様子を実際に見てもらい、その後ポスターを使ってホタルの種類や識別法について説明をしました。生物班では、利根川を境界線として北側には「東北型」のホタル、南側には「関東型」のホタルが生息するという仮説をたてているそうです。今まで利根川より北側で採取したホタルは、遺伝子分析の結果すべて「東北型」であることがわかっています。今年は初めて利根川以南のホタルを採取して遺伝子の判別を行うそうですが、結果が出るのがとても楽しみだそうです。

大人気の自立型サッカーロボット

物理班は「自立型サッカーロボット」が動く様子を実演しました。「赤外線を発光する小さなボールを追いかけ」、「サッカーゴールまで運び」、「シュートする」というこのロボットは、多くの人々の関心を集め、説明役の物理班員は大忙しの様子でした。このロボットは身長が高く、最初のうちは早く動かすと転びやすかったそうですが、重心を下の方に持ってくるなどの工夫を重ね、転びにくいロボットができました。5年生で部長の内村公紀さんは、小学生のころからロボットを作る活動を始め、昨年はロボカップジュニア大会で3位に入賞し、日本を代表してメキシコでの世界大会にも出場しました。見学者の中には熱心にロボットの動きを観察する小学生が多くいて、とても活気のあるブースとなっていました。

普段は科学的な生活とはほぼ無縁の私に、丁寧にわかりやすく、何度でも説明してくれる部員の真摯な姿勢は、まさに「親切で礼儀正しく、親しみやすい」茗溪生の姿そのもので、感心しきりでした。また、茗溪学園の発表は専門性が非常に高く、ひとつのテーマにじっくりと時間をかけて研究に取り組めるという中高一貫教育の長所がよく表れていました。

見学者に説明をする部員

お昼休みには産総研の4名の研究者の方々とランチをとり、興味深いディスカッションが行われ非常に有意義だった、と生物班顧問の鈴木朋子先生が楽しそうにお話をしてくださいました。鈴木先生と部員のみなさんがいきいきと活動される様子が印象的でした。(鈴木先生については、こちらに記事がありますのでご覧ください:先生の紹介:鈴木朋子先生

これからの日本を担う未来の科学者さんたち、これからも素晴らしい研究をじっくりと続けていってくださいね。さらなる研究の発展を祈っています。