ランチ会は情報の宝庫

茗溪学園では年に何回か「父母会」を開催しています。高校2年の学年では、そのタイミングで父母の「クラスランチ会」を開催しました。その様子を学年委員の方にご寄稿いただきました。

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「ランチ会は情報の宝庫」

40K(高校2年)学年委員 殿塚麗

 

茗溪では年に2回か3回、学年父母会が開催されます。各クラスの学年委員が集まったときに、この父母会が開催されるタイミングで、保護者同士の交流を深めようという話になりました。父母会はいつも午後から開催されるので、その前にクラスごとにランチ会をしよう、ということで、各クラスの学年委員がそれぞれ「クラスランチ会」を企画。近くのレストランを予約したり、学校の教室を借りてお弁当を頼むなどして、全7クラスがクラスランチ会を開催しました。

近所のイタリアンレストランで開催した3クラスは、入口で会計を済ませると、クラスごとに席を決めるクジを引いて、着席。高校2年になると、クラスが一緒になったり、部活が一緒だったりして、顔見知りの父母の方もいらっしゃいますが、ほとんどの方がまだ「はじめまして」の状態です。着席して、まずはテーブルごとに自己紹介。「サッカー部の〇〇の母です。」「いつもご迷惑をおかけしている〇〇の母です」などと言われて「ああ、子供から話を聞いています!」という感じですぐに話が盛り上がりました。

 

 

ここで大事なのが、普段、子供から聞かされていない情報を聞くこと。だいたい子供は自分に都合のいい話しかしないので(いやそんなことはないというお子さんもいらっしゃると思いますが)、隠されたエピソードを聞けるととても面白く、子供の別の一面を知ることができたりしました。全てのテーブルで、話が盛り上がり、笑い声が絶えない状態でしたので、レストランを貸し切りにしてもらって本当に良かったと思いました。

学校の教室でお弁当を食べたクラスも2クラスありました。そのうちの1クラスでは、事前に話題にしたいテーマを募り、応募のあったテーマについて、皆さんで話しながら食事をしてもらいました。テーマは「携帯電話やSNSのこと」「塾に行ってる〜?」「学習時間は足りてる? もう少し勉強したらなどと声かけする? それとも黙って見守る?」「思春期の子供たちの関わり方って難しい」。皆さんから集まったこんなテーマを基に、5〜6人のグループでお弁当を頂きながら、ざっくばらんにお喋りをして頂きました。

皆さん、悩みや心配事は同じ。話は尽きず、共感して話題を広げながら、ワイワイとあっという間の楽しい時間を過ごしました。最後に各グループでどんな話が出たのか、簡単に発表もして頂きました。短い時間でしたが、食事を摂りながら、楽しい時間を一緒に過ごし、保護者同士の距離が近くなりました。

そしてIB(インターナショナル・バカロレア)クラスは、ランチ会ではなく「お茶会」という形で父母の交流を図りました。お茶やお菓子を囲みながら、先生を交えてのクラス父母会。6月の文化祭に子ども達が作った映画を見たり、日頃のクラスの様子や授業に関する質問など、いろいろなお話を先生から伺うことができました。寮生が多いクラスですので、保護者の方にとってはとても有意義な時間になったのでは、と思います。

高校生になると父母の交流は少なくなるので、このようなランチ会にたくさんの父母の方が集まり、色んな話ができたことは、とても有意義だったと思います。茗溪は高校2年と高校3年は同じクラスです。高校生活最後の2年間、一緒に過ごす子供たちの保護者同士ですので、また機会を作って情報交換や交流ができたらいいなと思っています。