「オヤジの会」について

茗溪学園地区父母会の中に、「オヤジの会」というものがあります。父親のみが参加できるこの会について、32回生父母の上村栄作様より寄稿いただきましたのでご紹介いたします。

上村 栄作(32回生父母)

「オヤジの会・・・。」 聞きなれない会の名を私が知ったのは、我孫子地区会長として守谷地区の父母会総会に参加していた時でした。特に興味を引いたのは参加資格が地区父母会に属しているお父さんのみということでした。父母会の会合があっても、ほとんどお母さんが参加することが多くお父さんの参加が少ないため、企画したとのことでした。なんだか楽しそうな会で、オヤジたちがお酒を飲んで楽しい会話をして、親睦を深めているとの趣旨に興味がわきました。父母会のイベントへの参画機会はいろいろとありますが、このような形での参画であれば、お父さんたちも抵抗感がなく楽しめると思いました。

その後、しばらくは「オヤジの会」の話題は忘れていたのですが、2011年9月10日の連絡協議会に参加した際に父母会長の青木さんから我孫子地区でも「オヤジの会」を是非やってみてはどうかとの打診をいただきました。自分にできるだろうかという気持ちとお父さんのみという条件なので人数が集まるかどうかが心配だったので、取手北相馬地区の糸井会長さんに相談したところ、面白そうだから是非やりましょうとの二つ返事を頂きました。この年度は我孫子地区と取手北相馬地区の両会長がたまたまお父さんだったことも大きかったと思っていますが、これで、迷いが吹っ切れて前向な気持ちを持つことができ、2つの地区共同で開催することで進めることができました。

我孫子地区での初めての「オヤジの会」は2011年11月26日(土)に我孫子の料亭で22名の「オヤジ」たちで行いました。最初に、青木父母会長さんに乾杯の音頭を取って頂き、柴田校長先生から開校当時の懐かしい思い出を語って頂きました。そして、今回の企画では参加者全員に一言熱い思いを語って頂きたいと思っていましたので、自分の仕事の概要、我が子への期待や、茗溪学園を選んだ経緯、子供の学校生活についての感想、等々を題材にスピーチをして頂きました。20名の参加者の色々な経験談や思いを聞いていたら、お酒を飲むのも忘れて、あっという間に3時間が過ぎていました。記念の集合写真を撮り、笑顔で堅い握手をして、3本締めで無事終了しました。

そして、前年度に続いて、「オヤジの会」の開催を各地区父母会に声を掛けるにあたっては、今年度は各地区の会長さんがお母さんだったこともあり、開催に向けた取り纏めを心配していましたが、取手北相馬地区前会長の糸井さんのご支援も頂き、2012年11月17日(土)に、茗渓学園の取手北相馬・我孫子・守谷の3地区父母会共催の「第2回オヤジの会」を、我孫子の料亭で16名の「オヤジ」たちで開催することができました。青木父母会長さんに乾杯の音頭を取って頂いた後、柴田校長先生からは、学校の近況をお話し頂き、普段、学校行事などに参加できない「オヤジ」たちの茗渓学園に対する理解を深めることができたと思います。その後、各父兄から自己紹介とともに「茗渓学園入学へのエピソード」や「子供の学校生活の現況」、「学校への要望」など多岐にわたるお話を頂きました。集まった各父兄の仕事も様々で、中には、海外勤務経験から日本の良さを知ったことや実務経験を基に、4年時の「職業観セミナーの講師をやってもいいよ」との声が上がるなど、頼もしい話も飛び出しました。参加者の色々な話が何とも新鮮で、あっという間に時間が過ぎていきました。

最後に「オヤジの会」を開催できたことは私にとって良い経験になりました。また、参加された父兄の方々にとっても貴重な経験となったのではと思っています。普段の仕事やご近所付き合いではない父母会という全く違った切り口での縁で集まった父兄たちでしたが、子供の健やかな成長を願うという共通の話題があったことで会話が弾んだのだと思います。参加者のスピーチから、子供の成長と共に、「オヤジ」もいろいろな経験を積んで成長しているということを実感し共有できた会でした。特に、自分とは全く違った経歴を持った人の経験談は新鮮で良い刺激になりました。この「オヤジの会」が、今後、地区父母会定期行事になるよう期待しています。