給食の味と栄養面をより良くするために発足しました食育委員会。
初代委員長を引き受けて下さったのは、ご自身も和食店を経営する調理人という父母ボランティアの 安藤様(40K )。
子供達の給食、特に寮生の朝食は劇的においしくなったと評判のようです。
ご寄稿いただきました記事をご紹介いたします。
委員長 安藤 公一
2016年度より新しく発足されました食育委員会、子供達の給食環境を良くしたい!
そんな思いから委員長をお引き受けしました。
杉山先生、管理栄養士の坂本先生にお手伝いいただき一年を終えることができたと思います。
両先生方ありがとうございました。
本年度の活動内容は、各学年から選出された2名の委員が1組となり1ヶ月を上旬、下旬に分け給食献立予定表が配布されてから試食したい日にちを選んで1組が年間2回程度、昼食の試食を実施しました。
試食の目的は、大人目線での給食の感想を集めて給食室にご報告することです。
試食を通して、食材について可能な限り安心安全な物を使用していただいていると感じました。
また栄養面でも集団調理ならではの難しさや苦労があり、家庭料理とは比較できないことがわかりました。例えば、家庭では簡単に野菜をサラダで栄養摂取できますが、給食では食中毒の問題で生野菜の提供ができないなど苦労している面があることも初めて知りました。
各委員さんの報告でも
- 子供達の意見にもあったが以前より美味しくなった。
- 実際食べてみて美味しかった。
- 味付けもちょうど良かった
と好印象な意見が多かった一方、
- 彩りをもう少し良くした方がいい。
- なるべく既製品は使わないで欲しい。
- 味付けが薄めで残念。
- パンが既製品で美味しくなかった。
- 野菜をもっと増やして欲しい。
など厳しい意見も出ました。
実際、試食だけではなく、普段の子供達の給食を食べている様子も見られ、貴重な経験となりました。
私が朝食の試食をしたときの事です。
ある生徒さんが○○は嫌いだ!
俺はこれさえあれば飯は食える!!
といったような趣旨の話をしながら配膳していました。
アレルギーや体調もあるでしょうがまんべんなく栄養を摂取した方がいいのにと内心思っていました。
そのことを最後の委員会会議の際に杉山先生、坂本先生に報告し、
「うちの子供だったら、これは食べたのか?嫌いでも最低一口は食べなさい!
と母親にうるさく言われますが学校ではそれはなしですか?」
とお聞きしたところ、やはりそれは難しく、各家庭に委ねなければならないでしょうとのこと。
委員会としても、食育は学校教育だけで完結するものとは考えておりません。
毎日自分のためにご飯を作ってくれる親への感謝、学校の給食を作ってくださっている給食の先生方、そして食材に携わる関係業者、生産者への感謝の気持ちが無ければ美味しくいただけないと思います。
一滴の水、一粒の米、生命の一部を自分に分けてもらって糧にする全てに感謝してもらいたいと思います。
各ご家庭でも機会があればお話しいただければと思います。
各家庭でのご協力があっての茗溪学園食育委員会と考えております。
これからもご協力よろしくお願いいたします。