「1年間を振り返って」

地区父母会長、学年委員長の皆様より平成23年度の活動を振り返って寄稿いただきましたので、ご紹介いたします。

守谷地区父母会 会長 江積 晶子

私が守谷地区の会長に決まってから、3日後に東日本大震災がありました。何とも大変なことになりましたが、そんな中でも地区父母会の予定は着々と進んでいきます。私の自宅も被災し、仕事も危うい状況にありながらも、講演会のことを先生にお願いに伺ったり、次期総会の準備をしたり。役員会議中に大きな地震があったこともありました。
30回生の卒業生の皆さんは卒業式ができなかったので、地区父母会でも何かお祝いできることはないかと考えて、特別にプレゼントを贈ることにしました。
昨年は自分でも何をやってきたのかわからないくらい夢中の一年間でしたから、今年は落ち着いてみなさんを父母会にお迎えできるように考えております。どうぞよろしくお願いします。

 

 

※写真は2011年11月5日の地区父母会で講演中の宮崎先生と聴講者の皆さんです。

 

つくば東地区父母会 会長 杉本 妙子

2010年秋に地区父母会長のお話をいただきました。ちょうど仕事が忙しかった時でしたので、はじめは務まるかしらという思いが大きく不安でした。ところが、始まってみればあっという間の1年間でした。不安だった気持ちもすぐに消えてしまいました。そして、1年を振り返って今思うことは、幸運な1年だったという思いです。いっしょに地区父母会を支えてくださった役員の皆さんに出会えて、いろいろな活動を進めていくのは本当に楽しいことでした。

学校ではいつも吉田教頭先生がていねいに対応してくださいました。感謝しております。役員の皆さんや教頭先生の他にも、役員をさせていただいたからこそ、たくさんの方と出会うことができ、私の茗渓での世界はぐんと広がり、学校に対する愛着も大きくなりました。それまで仕事を言い訳にして“茗渓にお任せしていれば子どもは大丈夫”と勝手に思っていました。でも、父母会活動をとおして学校への関心が強くなると、子どものこともよく見えてくるようになり、親としての自分自身を見直すことになりました。子どもを見ているつもりでも、実はしっかりと見ていなかったようです。我が子の成長を見逃していたところがあったとも感じました。

会長をさせていただいたことは、親としての私をちょっと成長させてくれたのではないかとも思います。嬉しい誤算です。
父母会役員をやってよかった、やらずに過ごした4年間が悔やまれる、というのが、1年を振り返っての素直な感想です。
すてきな1年間をありがとうございました。

 

土浦・石岡地区父母会 会長 塚原 靖二

土浦・石岡地区父母会は、茗溪学園地区父母会の中でも最も歴史のある地区父母会です。茗溪学園父母会創立10周年記念誌「礎」によれば、昭和54年に茗溪学園が創立し、その翌年には土浦地区父母会や石岡・日立・水戸地区父母会などの地区父母会が創設されています。土浦・石岡地区父母会は、30年以上の歴史を重ね、現在茗溪学園の卒業生が父母会にも多数入会されています。世代を超えた父母会活動となり、その歴史と伝統の重みが感じられます。

さて、土浦・石岡地区父母会について少しお話ししたいと思います。当地区父母会の通学範囲は、常磐線の荒川沖駅から始まり、土浦駅、神立駅 高浜駅、石岡駅、羽鳥駅の6駅です。行政地区としては、稲敷市、阿見町、美浦村、土浦市、かすみがうら市、小美玉市、石岡市であり、茨城県中央部の広大な地域を占めます。この地域には常陸国の国府であった石岡市を始め、古代から中世にかけての文化遺産が点在し、歴史豊かな地域です。

一年間の行事としては、4月役員会、5月新入生歓迎会、7月に総会・懇親会、9月役員会、11月講演会、12月役員忘年会(6年生送別会)を開催しています。昨年度は、6月25日に総会・懇親会を開催しました。90名を超える父母の参加があり、参加された先生方と楽しいひと時を過ごすことが出来ました。11月20日には、学園大教室にて、窪山剛司先生の講演会を開催しました。「芸術家と教師の両立」というテーマで約2時間の講話と書道実技披露がありました。窪山先生のユーモア溢れる講話と感動的な書道実技で、あっという間に終わりの時間を迎えました。87名の父母が参加して、充実した講演会でした。

最後になりますが、地区父母会の皆様と楽しい日々を過ごせましたことを感謝申し上げます。総会・懇親会、講演会、新入生歓迎会などの行事に沢山の会員の皆様に参加していただき、皆様の茗溪学園を愛する気持ちが更に高まったとことと思います。今後も地区父母会を通して、茗溪ファンクラブの輪がより大きくなってゆくことと確信しています。

 

36回生学年委員長 熊谷 佐代

父母会役員の顔合わせの日、昨年度の学年委員の方から引継ぎを受けるものと思っていたのですが、特に何もないまま顔合わせは終了。慌てて役員の方に伺うと「前年度は気にせず36回生独自の活動をしてください。」と笑顔と共に教えていただきました。今まで引継ぎを受けなかった経験がなく「どうしよう…」と途方にくれた私でしたが、相談すればすぐにご助言を下さる先輩父母会の皆様や、どんな提案でも全面的にご協力くださる先生方のご支援、そして一緒に活動をしていく頼もしい学年委員の仲間に助けられ、一年間の活動を終えることができました。

茗溪学園に入学した子どもたちも、単に伝統を踏襲するのではなく、自分たちが主体となり、その創造性と自主性でもって取り組む数々の学校行事に向かう時、どうすればいいのか途方にくれたこともあったと思います。でも戸惑う彼らの周りにも、身をもって過酷な行事の本当の楽しさを教えてくれる先輩方が、時に優しく時に厳しくその類まれなる忍耐力と懐の深さで見守ってくださる先生方が、何より共に育ちあう、かけがえのない仲間たちがいたのです。そんな環境の中で、自分たちで考え行動し、行事を創り上げ成し遂げる。どれほどの成長が子どもたちにあったことでしょう。勉強だけでは育たないものを、彼らは確実に身につけたのだと思います。

私自身に劇的な成長が認められないのが残念ですが、茗溪学園の学園生活を疑似体験したようなこの学年委員活動は、私にとっても得がたい経験となりました。茗溪学園の特筆すべき点のひとつに、同窓生間の絆の強さがある、と聞いたことがあります。そしてこの一年は、茗溪で六年間を過ごしたら確かに強くて深い絆で結ばれるだろうと、心から納得した日々でもありました。
この一年間、たくさんの方々にお世話になりました。この場をお借りして、お力添えをいただいた皆様に心より御礼申し上げます。