34回生(中学2年生)の筑波山キャンプ が、平成22年9月7日~10日に行われました。
今回のキャンプは猛暑→台風→猛暑という過酷な4日間でしたが、「244本の矢」というスローガンの下、無事乗り切ることができました。キャンプボランティアに参加されたご父母よりキャンプの様子、感想を頂きました。
筑波山キャンプに参加して           34回生父母 青木 弥生

【猛暑の中での20km】
大きなリュックを背負った子供たちを見送りながら、無事皆キャンプ場まで到達できる事を祈りました。子供たちは迷いながらも “わからなければ自分で聞くしかない”  “目標を達成するには協力しかない” と感じたでしょう。
 【台風でずぶ濡れの巡検】
2日目、ものすごい雨の中、レインコートを着ていない子供たちもかなり目立ちましたが、濡れねずみになりながらも全員寒い寒いと言いながら無事に帰ってきました。
“自然は自分の思い通りにはいかない”  “寒くなければ天然シャワーもいいけれど”
【快晴のオリエンテーリング】
台風もようやく通り過ぎ、青空の中、勢いよく班ごとに走り去って行きました。少しでも早くゴールに着きたい男の子たち、「もう無理」と悲鳴をあげる女の子。トラブルによって肉体的な疲れと精神的な疲れがごちゃまぜになりながら、一つのゴールという目標に向かって頑張りました。
“声をかけ合い、協力し合い、いかに引っ張っていくか” がポイントだったようです。

【星輝くキャンプファイヤー】
一つの事をやり遂げた達成感と満足感で、子供たちの笑顔がピカピカでした。
この4日間で子供たちは心の中に “努力・忍耐・協力” という三つの種を蒔いてくれました。この種が大きく成長してくれる事を信じ、見守っていきたいと思います。
私自身も最後のキャンプになりましたが、十分楽しませていただきました。又、先生方の献身的なご指導、心から感謝致します。本当にありがとうございました。


太陽と海の筑波山キャンプ2010       34回生父母 干場 稔明
1週間前から情報番組の天気予報に釘付けとなり、34K茗溪Tシャツ「快晴」の通りになればいいなぁーと、祈る気持ちでむかえた初日は過酷な猛暑、2日目は台風9号の影響で雨、3日目からは文字通り快晴でした。
出発前から34回生244名の生徒、父母ボランティア34名にとって、どのような試練が待っているのか、期待と不安の中、3泊4日「太陽と海」の筑波山キャンプがいよいよスタートしました。
初日に生徒を襲ったのは過酷な猛暑でしたが、「給水ポイントを1箇所増やして対応します。」 と聞いて少し安心しました。生徒は、朝から柴田校長先生に激励のお言葉をいただいて出発式を済ませた後、班毎に制作した「班旗」を掲げ意気揚々と?出陣して行きました。見送った私達は、車窓から生徒の様子を見ながら中央青年の家まで先回り、各班に配るテント・食器・麦茶作りの準備を済ませて生徒の到着を待ちました。重装備で20kmの道のりを完歩してきた生徒に、「お疲れ様」と声を掛けると、少し照れくさそうに 「ニコッ」と笑顔で返してくれました。一人一人が一段と大きく見えたのは、親バカな私だけだったでしょうか。 
2日目の試練は台風でした。生徒は、テント内のシーツ・毛布・荷物をキャンプ場から体育館と本館へ男女別に運び込み寝泊まりの準備を済ませた後、雨具を用意して巡検調査に出かけて行きました。キャンプ場に居残り組の私達は、夜半から台風の影響が本格化することに備えて、本部テントをロープで固定し、麦茶作り、オリエンテーリングの表彰で使う記念プレート等の制作にあたりました。
3日目に行われたオリエンテーリングは朝から好天に恵まれ、ボランティアとして参加しました。目的のポイントを発見したときの喜び、仲間の集合が遅れている班員同士の焦り、生徒の表情や行動が刻々と変化して行きました。班の中には信頼を裏切られた者もいれば、思いもよらず活躍した者もいたようです。
キャンプファイヤーで演じた生徒のパフォーマンスは、星空の下で楽しく見ることができました。先生方と父母ボランティアが共演した演技は、生徒からアンコールの大合唱が出るほど好評でした。

まだまだ未熟な生徒は、先生方、そして父母ボランティアに見守られて団体行動のルールを守り、大自然の中で生活するために必要な諸作業の体験を通して、生徒自ら様々な試練に立ち向かいました。目標を達成するために「自分で調べ」、「自分で考え」、「自分で報告し」、「自分で連絡し」、「自分で相談し」、そして「助け合うこと」の大切さを学んだことでしょう。是非、ここで学んだことを活かしてもらい、健やかな成長を期待しています。
常に生徒を全力でサポートしてくださった校長先生をはじめ、関係した多くの先生方に感謝いたします。また、忙しい中、夜遅くまでボランティアの私達にも気遣っていただきました。この貴重な機会に先生方と父母の皆様と共に親睦を深めることができました。ありがとうございました!
先生方、父母ボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。
これからも「太陽と海」34回生の成長を見守りたい(隊)の一員として、見守って行きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
244本の矢の力                34回生父母 稲葉 万寿美
もう一年が過ぎたのだなぁ、と彼らの体つきと行動力に、つくづく時の過ぎゆく早さを感じる。
ひとまわりもふたまわりも大きくなった子供たちが、酷暑の中疲れきった表情で、青年の家にたどりつく。顔は真っ赤に紅潮し、汗も乾ききり、到着してすぐに受け取るスポーツドリンクはあっという間に空になる。それでも疲れを抱えたまま、テント道具一式を受け取りテントサイトに向かい設営作業。例年より到着が遅れたためにテントを建てる頃には辺りは薄暗くなり、手元も危うい。休む間もなく晩ご飯の支度。「冷やしうどん」とはいえ、一度茹でこぼすので火起しは避けられない。関根先生から「ビュジュアル説明つき薪割り方法」を伝授いただき、妙な歓声を上げた彼らの薪割りは、スムーズで怪我もなく着々と点火。スゴイ!
台風に見舞われた2日目は明け方前から小雨が降りしきり、起床後体育館へ荷物移動。朝から「薪で火起こしして作った味噌汁」が頂けるなんて!! 味噌の量の割には鍋が大きく水が多めの薄味でしたがこれがまた美味しい!! おかわりを頂いてしまいました。
理科巡検・社会科巡検に出かけるも、途中から豪雨。滝の様に雨が流れる。梨園のおじさんの話に耳を傾けたくたって、聞こえるのは雨の音だけ。みんなとっても静かでちゃ~んと耳をそばだてていたんだけれどね・・・。道中、色んな箇所で道から外れ、迷子も発生。
この日のランチは「展示会」でもしたくなるような、様々なサンドウイッチ。レシピが同じでも、完成品は個性的!! 独創的で素敵なランチが続出。味も格別。甘いピーナッツバターとハムとチーズが合体型、なんていうユニークなものも、頂けるだけで有り難い。
雨の中8km前後歩いた割には、彼らのエネルギーはまだまだ余裕有り。到着後も体育館の中で響く彼らの歓声。ボール競技にバトミントン。走りまわる男子。若いってすごい。夜はカレーやシチューやハヤシライス。雨の中ではありましたが、炊事場を譲り合いながら、あっさりと火を起こし手早い作業で晩御飯一丁あがり。
初日の酷暑と2日目の豪雨で、気温差10度。そして迎えた3日目は30度を少し超えた、ほどよいオリエンテーリング日和。2日間で貴重な体験をした彼らには、足取りも軽く感じられ、続々と早めの到着。到着が早かったので、「おやつのアイス遅刻」という事態発生!! なんといっても圧巻は、夜のキャンプファイヤー。キャンプ3日目の夜に、どこにこんなにエネルギーが残っているのか? どこか身体の一部に蓄積場所があったのか? と思うほど力にあふれた素敵なキャンプファイヤー。みんな楽しかったよ!
エアコンが必要なくなった今から思うと、あの夏の酷暑さえ懐かしく思えてきます。
去年のキャンプはかつて無いほどの晴天に恵まれ、「晴れてばかりじゃキャンプじゃない」と揶揄された34回生。今年は、暑さばかりではなく、台風までやってきて、貴重な体験。これで、しっかり堂々と胸を張って「茗溪学園の生徒です」って言えますね。「身も心も大きくなった244本の矢」、皆さんの活動に参加させていただきありがとうございました。