26回卒業生寄贈品について

26回生父母 伊藤 政美

昨年9月父母による26回生卒業パーティー実行委員会が発足してより、何が卒業記念寄贈品として適当かという議論を続けてまいりました。その席上繰り返されたのは、長く記念として、また子供たちの記憶にも残るものを贈りたいということでした。そこで企画されたものが記念樹とその植樹式、また記念碑とその除幕式であります。
いずれも書家としての窪山墨翠学年主任の存在がなければ企画さえ出来なかった事であり、茗溪学園後援会の豊富なネットワークがなければ実現できなかったという事をあらためて強調させて頂きたいと存じます。造園、石材ともにこちらの事情をさきに考慮された上での設計施工と実にスムーズに準備を進めることが出来ております。植樹式、除幕式ともあわただしいなかも天候に恵まれ行う事が出来、その模様は卒業パーティーにおける寄贈品目録贈呈の際にビデオにて披露させて頂きました。 あらためて茗溪学園教職員の皆様、父母会の皆様、後援会の皆様に御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
枝垂(しだれ)桜

  若桐
(撮影:2007年4月8日第29回入学式の朝)


記念碑の言葉、記念樹の命名

26回生学年主任 窪山 剛司

26回生の卒業記念品は記念碑と記念植樹になりました。
記念碑に何という文字を刻するか、長い間考えました。「建学の理念」も考えましたが、あまりにも長い文になります。茗溪生だけでなく、学校の前を通った人もひと目でわかる言葉を考えました。記念碑には「世繁」(せいはん)という文字が刻されています。「世界で活躍する人材に育つ」という願いを込めて選ばれた文字です。今回、揮毫にあたり、石を彫っていただく職人さんと何度も打ち合わせをしました。石の材料、大きさ、形、磨き、彫り方、文字の太さなどです。特に文字の太さと彫り方については綿密に話し合いをしてきました。何度も石碑に書き上げた作品を当てました。実際に100枚もの作品を書きました。そして100枚目が今回の作品になりました。石の材料は黒御影石。大きさは縦が90センチ、横が150センチ。中の作品は縦が70センチ、横が130センチの作品です。筆の動きを意識して彫ってあります。かすれもできる限り作品に忠実に表現されています。離れたところから見ても十分に迫力のある作品に仕上がりました。

(撮影:2007年4月8日第29回入学式の朝)
記念植樹は枝垂桜1本と、2本の若桐になりました。枝垂桜は樹齢約30年の大木です。若桐は樹齢3年です。木にはそれぞれ命名することにしました。植樹された木を大切にすると同時に、26回生の記念の木であることをより強く認識するためです。枝垂桜には「翠櫻」(すいおう)と命名しました。今回の記念植樹の木は中3で急逝された外塚みどりさんのご家族が26回生の学年父母会に寄贈されたものです。メインとなる枝垂桜にはみどりさんの名前にちなんだ言葉をつけることにしました。「翠」とは「若い」とか「美しい」という意味もあります。桐の木には「菁莪」(せいが)と「雙蛾」(そうが)と命名しました。「菁莪」は「若者が育つ場所」という意味です。「雙蛾」は「形が整った美しい女性」を意味します。