「毎日が授業参観 ~リビングに響く学校のチャイム~」

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、夏休み明けから10月初めまでオンライン授業となりました。中1にとって初めてとなったオンライン授業の様子について、当時を振り返って保護者の方よりご寄稿いただきました。
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46回生(中1)保護者 陸川良子

無事に入学式を経て茗溪学園での生活を始めた46回生(中1)ですが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、8月23日から10月8日の間、授業をオンラインで受けることとなりました。

今年度の新入生は入学後すぐに全員がノートパソコンを用意するよう学校から連絡があり(学校での一斉購入・個別購入どちらでも可)、またTeamsのレクチャーも学校で受けていたため「もしかしたらオンライン授業になるかも」という可能性にも素早く対応することができました。

さて、いよいよオンライン授業の初日を迎えた朝、娘のパソコンの様子をうかがっていると…

  • ネット環境が不安定なため、なかなか接続できずにいる生徒がちらほら。
  • ミュートになっておらず、おうちからの会話が聞こえてきてほのぼのする。
  • 茨城県とその周辺に雷と猛烈な雨。

といった、オンライン授業や会議に不慣れな段階でよくみられる小さなトラブルがありましたが、先生方がチャット機能、メールや電話等で個別にフォローしてくださったので、数日後にはほぼ全員が問題なく接続できるようになりました。

茗溪学園にとって、昨年度に続き2回目のオンライン授業期間ですが、46回生のオンライン授業を見ていて強く感銘を受けたことがあります。

実際に学校に行ってみんなと一緒に授業を受けることが叶わない状況の中、オンラインだからこそできることに、大人たち(教職員)が率先してチャレンジしていたことです。

朝のホームルームは学年主任の先生による熱烈なギター弾き語りで始まり(とてもお上手)、一気にテンションがあがります(ここでハートマークのリアクションが飛び交います)。

お昼休みには学年主任の先生がTeamsでラジオDJに大変身、Googleフォームでリスナー(保護者・きょうだいもOK)からのお便り募集も!
リスナーからの質問や意見に対するお返事や、曲のリクエストにも続々と応えてくださり、気付けば私自身もヘビーリスナーになっていました。

授業そのものに対する工夫にも、先生方の個性が光り、まさに「毎日が授業参観」のような貴重な日々でした。
生徒のみならず、先生方にとっても手探り・試行錯誤のオンライン授業。しかしお互いに知恵を出し合いながらブラッシュアップしていく様子に生徒たちの逞しさと先生方の情熱を強く感じました。

リビングに響く最後のチャイムに安堵感と一抹の寂しさを覚えたことを思い出しながら、改めて先生方にお礼を申し上げます。