「歓迎光臨、ようこそ台湾へ」

 

27回生父母 横井 眞吾

茗溪学園吹奏楽部の皆様が、台北淡水の淡江高級中学との合同演奏会に来台されるとのメールを加納先生からいただいた時から、「遠来の客だ。何かお役に立てることをしたい。」との意に駆られた私は妻と相談をし、吹奏楽の演奏終了後に双方の吹奏楽部の代表に、花束を贈ることにしました。
当日、淡江高級中学の校内の瀟洒な教会での見事な演奏に接することができました。最後に茗溪学園と淡江高級中学との合同演奏がありました。その時の生徒お互いのやり遂げた満足感にあふれたうれしそうな顔がとても印象的でした。まさに文化交流が織りなす「美麗的回憶(美しい思い出)」でありました。 成功おめでとう。
次回も微力ながらご協力できることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
「協力」の素晴らしさ

吹奏楽部台湾研修引率代表 加納 正康

協力、この言葉の素晴らしさを実感させてくれたのが、今回、2005年12月18日から21日の茗溪学園吹奏楽部と淡江高級中学の皆さんとの交流でした。
 

一年前から淡江との16回目の交流が予定されましたが、実際に吹奏楽部の訪問の日程が決定したのは7月中旬でした。今回は吹奏楽部のコンテストやウィンターコンサートの関係もあり、5年前までの台湾研修と同じ時期のクリスマスシーズンに決まりました。以前、学校交流をしていた当時、淡江高級中学の理事長であった故李燦然氏が、いつもご挨拶の中で、「街中にクリスマスソングが流れるようになると、今年もまた、茗溪学園の皆さんが台湾に来られる時だということが思い出され、今年はどのような交流がなされるか楽しみです。」とおっしゃられていたことを思い出します。今回の吹奏楽部の交流は正にこの李理事長のお言葉を実現してくれました。淡江の格調高い厳かなチャペルでの合同演奏会の最後に、淡江と茗溪のそれぞれ35名の生徒が心を一つにして、クリスマスメドレーを見事に演奏し、何百人もの聴衆に大きな感動を与えてくれたのです。

6年前から、5年生の海外研修がロンドンに変わってからも、淡江高級中学とは、より密度の濃い交流を隔年ごとに継続していきましょうということになり、部活動での交流が模索されました。2001年には美術部が景勝地の三峡で合同のスケッチ遠征を行い、翌日、合評会が行われました。2003年にはラグビー部が遠征し、淡江と建国高校と茗溪の間で親善試合が行われました。この時から淡江での授業参加、キャンパスツアー、淡水市内の名所旧跡の見学に淡江の日本語科の生徒さんが茗溪生一人ひとりにそれぞれ付いて案内してくれました。一緒に昼食を街で食べるプログラムも始まりました。

今回は部活単位での交流の3回目となりましたが、益々密度の濃い交流ができたように思います。歓迎レセプションの挨拶の中で、「茗溪の国際教育は、異文化理解に留まらず、心を合わせて共通の目標を達成する国際協力を大切にしてきています。」と述べさせてもらいましたが、今回の吹奏楽部の交流は本当に国際協力が可能なのだということをまざまざと証明してくれました。
以前、テーマ研修で一つのグループが訪問した、台湾の民族音楽も専門的に勉強している華岡芸術学院を訪問することができ、実際に互いに演奏を披露する機会も得られました。日本と台湾のそれぞれの若者がそれぞれの民族音楽を現代風に表現していることが感じられる貴重な経験を得たのではないでしょうか。
最後に、茗溪の訪問をいつも快く迎えてくださっている淡江高級中学の姚校長先生や諸先生方、生徒の皆さん、淡江と茗溪の交流のきっかけを作ってくださり、いつも交流会に出席してくださる林松茂氏、台湾在住の4年生の父母の横井夫妻、そして、茗溪の吹奏楽部の皆さんとその父母の皆様に特に感謝いたします。このような実り豊かな交流が末永く続くことを祈っております。