「龍驤虎視(りゅうじょうこし)」

25回生ラグビー部父母 中川喜久治・恵美子

花園に3度「龍驤虎視」の旗を掲げ、25回生の茗溪ラグビーは1月3日に終了しました。

思えば息子が中2の春、突然、「水泳部を辞める。サッカー部とラグビー部の友人から勧誘されているので今迷っている。」と言い出してからがラグビーとの関わりでした。それまではラグビーのことは何も知らず、茗溪が校技としてラグビーを位置づけているのは知っていましたが、所詮はクラブ活動であり、親が、試合ならまだしも、練習を見に行くとか合宿をサポートするとか、とても信じられませんでした。
プロ野球やJリーグなどのサポーターの影響か、部活の応援を親がする事の抵抗感が無くなっている風潮を以前は如何なものかと思っておりました。しかし、激しいプレーの中で怪我をすることもあって、怪我をしたとき、顧問の先生と連絡を取り合い、すぐ医者にかかれるように親もサポートしていることも解り、ラグビーが少年にとって、とても価値があると同時にいろいろな意味で大変なスポーツであると実感するようになりました。
息子はラグビー部の活動を体験することにより、怪我の克服、勉学との両立、上級生部員や下級生部員との関わり方など真剣に立ち向かっていました。そして、恩師やコーチの教えに接し、物事をやり遂げる達成感や責任感などかけがえのないものを得たと信じます。
「龍」は普段水中に潜み、事あれば一気呵成に天空に駆け昇り、「空の王者」として地上を支配する古代中国の伝説の動物であり、「虎」は一夜にして千里を行き、戻るといわれる「陸の王者」です。
今年の高校ラグビーの王者は「信は力なり」を標榜する伏見工業でした。決して大型チームでない学校の優勝は茗溪の可能性をさらに広げてくれました。
25回生ができなかった事を託す26回生以下も仲間を「信じ」グランドに立つ15人全員の集合体として、龍を造り、空中戦を制し、虎となって地上戦を制し、正しく「龍驤虎視」を完成させてください。
いつまでも茗溪ラグビーを応援しています。皆さん本当にありがとうございました。