2004里美キャンプボランティア体験記:キャンプファイア・Power of Unity編

29回生里美キャンプに参加して A組 檜山緑
全く初めての経験として、里美キャンプに参加した。私のようなキャンプ未経験者が参加を決意したのは正直「噂の里キャンとは何ぞや」という怖いもの見たさ、そして日頃遅れ気味の娘の面倒を根気よくみてくださる先生方、お友達の皆さんの力になりたいという気持ちからだった。
入学、慣らし期間、連休、桐創祭、テスト2と飛ぶように日がすぎ、気がつけば7月に入っていた。着実に準備を進める娘を横に、空っぽのリュックを7月10日まで放置している私。もうなるようになるだろう、主役は子供達なのだ。
当日予定通りにことは進み、元気に学校を出発。懸念のお天気も問題なさそうだ。
常磐道を北上、那珂をすぎるあたりから久しぶりに見る山並みが広がってきた。家のある守谷から里美村へは茨城県を南北に切り取るようだなあと想像してみる。すぐ北は福島。その県境へは4キロもない。入村式、昼食後早速夕飯作りにとりかかる。我が班はまずまずの出来、美味しく食べられて良かった。そして翌日のオリエンテーリング、これは多くの方に語られるはずなので割愛する。とにかく、無事終了したのだから。

奇跡を見たのはムードが一転した夕食のバーベキューが焼きあがるころだった。急な大雨に見舞われ沈鬱なムードが全体を包む。食後はメインイベントのキャンプファイアーなのだ。ああ、これで暗いキャンドルサービスで今年は終わるのか。スタッフまでやるせない気持ちでいっぱいだ。その時、B組みの田中先生がハンドマイクで「キャンプファイアーは出来ます」と高らかに宣言して回りだされた。まさか、この雨じゃ絶対無理・・・・子供に嘘をついてはいけないのよ、先生は音楽のプロだが気象予報士ではないだろう・・・・と様々な気持ちが頭をよぎる。ところが、タイムリミット越えようかという頃、その雨は嘘のように上がったではないか。最悪ムードの全員を勇気をもって奮い立たせた田中先生。そこに一つのドラマをみたのだ。もちろんキャンプファイアーはいうまでもなく大成功をおさめた。これが世に言う茗溪マジックかと恐れ戦いたのであった。


最後に、食事作り、OL、キャンプファイアーとすべての予定は遂行できそれぞれに素晴らしい感動をもたらしてくれた。これも生徒、先生、御父母のPower of unityの賜物といえると思う。ただ少し残念だったのは、せっかく遠方よりやってきて大自然に包まれているのだからもっと身近に自然を慈しむような姿勢がキャンプの楽しみ方としてあってもよかったのではと考える私は古風すぎるだろうか。若干OLとキャンプファイアーだけが目的になりすぎたかと憂うのはわたしだけか。こういう機会にはじっくりと自然と語り合うように過ごしたり、ちょっとした自然観察セミナーをもったり、その中で自然保護の大切さを再認識してみたり、森を守る大切さを考えたりしてみてもいいかもしれない。少し謙虚に自然体験を通して子供と一緒に何か考えてみたかった気がした。付け足しておくと、予定の“星の観察”が流れてしまったため余計にそう感じたのかもしれない。これだけは非常に残念だった。
来年は筑波キャンプが予定されている。ぜひ皆様にもこの感動を味わって欲しいものだ。疲れて帰ってきた頭で来年に向けレインギアの新調を考えている自分が怖くもある。大いなる好奇心をもって筑波キャンも成功させたい、今からは気が早いだろうか。
里美キャンプに参加してA組 飯田富美子
スローガン「POWER OF UNITY」が見事に形になったキャンプでした。
入学して3ヶ月の子ども達が互いにぶつかり合い協力しあって、一つの行事を乗り越える姿を目の当たりにしました。日々成長していく子ども達とその子ども達を全力で支え導いて下さる先生方との繋がりを見て、親として感動がありました。
子ども達にとって手探りで始まった薪割り、火起こし、ご飯炊き、テント生活、始めての本格的オリエンテーリング、エネルギーが炸裂したキャンプファイヤー・・・繰り返されるものには進歩が見られ、初めてのものには工夫があり、先生と生徒がその都度真剣なミーティングを重ねながら、準備、実行、反省をしていく様子に、親も一緒に成長しなくてはという思いを強くしました。裏方、ゲストであった私たちもとても楽しませてもらい学ぶことの多いキャンプでした。
里美キャンプに参加して C組 重松由美子
キャンプ前、連日30度以上の猛暑が続いていたので、全日程参加を希望していた私はとにかく暑さ対策だけは万全に整えて出発しました。ところが、現地に着いてみると暑いどころか、涼しい、いや寒いくらいで、でも、かえってそれがよかったのでしょうか、子供達はとにかく何をしていてもとっても元気で、2日目のオリエンテーリングではエネルギーが有り余っていた生徒たちの班がいくつか、ものすごい山越えを経験したようです。帰ってきて夕食を作り始めた頃、バケツの水をひっくり返したようなどしゃぶりの雨が・・・ところが、子供達は傘を食べ物や飲み物の方にさして、自分たちはびしょぬれになりながら、もくもくと仕事をこなしているではありませんか。こんな悪条件の中、できあがった焼肉と焼きそばは、予想をはるかに裏切って本当においしいものでした。この後のキャンプファイヤーは中止かもしれないと思うような雨でしたが、まるで奇跡のように直前に雨があがり、生徒達のパワー全開のキャンプファイヤーが始まりました。歌あり、踊りあり、手品あり、コントあり、先生と父母の歌あり・・・感動の連続でした。29回生みんなが本当に一つになっていることを感じました。まさにこのキャンプのスローガン「Power of Unity」~団結の力~です。赤々と燃える火文字を見ながら、みんなもそう感じていたことでしょう。3日目、帰り支度を始めた頃、ようやく青空が見え始めました。大きなリュックをしょって歩く子供達の姿が、きた時よりもちょっぴりたくましく、なんだかまぶしく見えました。里美キャンプ、楽しかったぁー!筑波キャンプも必ず行くぞー!!!
バンザイ! Power of Unity! D組 母

感動いっぱいの里キャンでした。突然の雨以外は念入り練られた計画通りにほぼ進み、皆満足感でいっぱいの事と思います。
係分担もしっかりできていて、それをきちんと実行できる、素晴らしい事です。
OLで地図が読めなく道がわからなくなってしまった班、飯ごう炊飯でご飯が硬くて食べづらかった班、ちょっとした失敗はありましたが、それでも仲間を責める訳でもなく、責任転嫁するわけでもなく、お友達思いのチ―ムワークを見せてもらいました。
キャンプファイヤーでは、すばらしい出し物の数々‥。見る態度にも驚かされました。自然に出たのでしょうが、お友達の出し物を盛り上げる、多才な先生方がもっともっと盛り上げる、心は皆一つでした。
垣間見たのは、先生方の子供達とじっくり向き合ってくれる姿勢、あらゆる所でお見かけし、距離の無さを感じました。心からお礼が言いたい気持ちでいっぱいです。
大自然の中、仲間と過ごした3日間は、きっと宝物になるでしょう。私も本当にステキな思い出ができました。ありがとうございました。
忘れられない里キャン D組 坂本敏子
家ではけっして見せてくれない子供の顔に出会うことができた。
真っ赤な顔で火をおこしている子。ジャガイモを半分の大きさになってもむき続ける子。何かと戦っているような目で薪と葛藤している子。一人で黙々と動いている子もいた。
でも、キャンプファイヤーではみんな一緒に燃えていた。雨上がりのもやの中にいる子供達は、 まるで映画の一シーンのようでした。
よかったね、とても素晴らしい仲間と先生に出会えて。
このキャンプで、私もたくさんの感動をいただきました。ありがとう。