寮父母会会長 金子 豊

去る平成15年10月26日(日)、第11回寮父母懇親会を開催いたしました。会場を昨年の「茗溪会館」から今年度は「つくば国際会議場」に移して、皆さんで学寮を考える時間を持つことと致しました。
開校以来25年余を経て学寮を取り巻く環境は大きく変化しています。商業施設の開発に見られるような周辺の環境変化はもとより、われわれ父母の価値観も年々多様化する一方にあります。そんな状況下、寮内では藤嶋学寮部長をはじめハウスマスターの先生方のご尽力により、日夜新たなる取り組みがなされております。
こうした数年来の流れの中で、われわれの目に映る一番気掛かりな変化といえば、やはり寮生の減少ではないでしょうか。さまざまな社会要因の変化により入寮志願者が少なくなっているという実情は理解してはいるものの「学寮はこのまま先細りとなり消え去ってしまう存在か。」などと勝手な憶測に及んでしまうことさえあります。
このような懸念を払拭し、寮生父母が共通理解を深めるために、今回は中村晃三教頭先生に講演をお願い致しました。
中村先生は、学寮のご担当としていろいろな角度から「寮」についての研究をされており、当日は学寮創設期から18年間に亘るハウスマスターとしての経験談や現在の運営方針に加え、ご自身で訪問調査した他校3校の事例をスライドを交えてお話くださいました。
テーマ的に若干の緊張感をもって始まった講演会でしたが、お話が進むにつれて茗溪教育における学寮の位置づけを再認識できたこと、また、他校のようすから改めて茗溪の学寮の特色を知ることができたこと、更には一緒に参加された先生方と学寮を考える時間を共有できたことなど、大変有意義な内容になったと感謝しております。
中村先生、われわれの食い入るような眼差しを浴びながらのご講演お疲れさまでした。どうぞ、これからもよろしくお願い致します。